静かに夜が更けて行きます・・

三元日の最終日、、
毎年の新年の夜、この曲を聴きます。真剣に。
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モーツアルト作曲「弦楽のためのアダージョとフーガ(K546)」

新年、、アイネ・クライネ・ナハトムジークなどは聴く人も多いのですが、
ここ数年、この曲もYouTubeによくアップされています。
どちらかというと、地味な曲なのですが・・

10何年か前、、ユーミンがTVに出ていて、
「曲が出来るときは、、もちろん産みの苦しみはあるのだけれど、
一瞬で、つるりん!と出てきますね。」と言っていた♪

モーツアルトがそうだったらしい。
「突然、目の前にすべての楽曲が絵を見るように現れて、
私はそれをただ譜面に写すだけ。」

確かに、現存するモーツアルトの楽譜は、どれも修正した後はほとんど見当たらないそうな。
天才は、そうしたところも似ているのかな。。

モーツアルトの妻は、夫が亡くなった後、再婚した新しい夫から「前の夫が稀代の天才だった」と、聞かされて仰天したとか。


晩年は(と、言っても、モーツアルトが亡くなったのは35歳のとき)
バッハ再発見に力をそそぎ、この曲もバッハの影響を強く受けています。

さ、、今年も、この曲を。
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* 新年に生命をもらう7余分
  真剣に聴く K(ケッヘル)546
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私はこれを、大学2年生の時に京都学生ギター連盟の定期演奏会で弾きました。

6月、、京都の大学の合同演奏会の練習のために立命館大学、衣笠校舎へ
市電(路面電車、もうありません)に下駄をはき、ギターをかかえて出かけました。

きっちゃない2年生が3人、、居並ぶ上級生の中、
おどおどしている私たちに指揮者のサカタさんがこの曲のテープを聴かせてくれました。

初日の練習が終わり、サカタさんが私たち3人を下宿に呼んでくれて、
夜通し、レコードを聴いたり、話をしたり、、楽しかった。。

梅雨の京都の下宿、、貧しかったけれど、情熱と夢だけがそこにあった。。
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このフーガの最後・・

4連符の続くコーダの部分を聞くと、、今でも鳥肌が立ちます。。 
京都会館第一ホールの天井に吸い込まれていった、あの音の束が、今でもよみがえってきます。。

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モーツアルト作曲


暖かな夢を見てください
明日もいい日でありますように。。