今年の8月、日本の南の海の上では「モンスーンジャイア」と呼ばれる大きな渦(うず)が発生しています。

 

この渦は台風が次々と生まれる原因になっていて、実は私たちの体にもいろいろな影響を与えています。

 

「最近なんとなく体調が悪い」という方は、もしかするとこれが原因かもしれません。

 

今回は、その理由とすぐできる対策をわかりやすくご紹介します。

 

なぜ台風が増えているの?

 

モンスーンジャイアは、8月ごろに日本の南の海の上に現れる、反時計回りの大きな空気の渦です。

 

この渦の中では上に向かう風が強く吹くため、台風のタマゴが次々と生まれやすくなります。

 

2026年は平年よりも早いペースで台風が発生していて、実際に8月には台風15号や17号が発生しました。

 

しばらくは台風の動きに注意が必要な状態が続きそうです。

 

気圧の変化で頭が痛くなる?(気象病)

 

台風が近づくと、気圧(空気の重さのようなもの)が上がったり下がったりします。

 

耳の奥にある「内耳」という部分は、この気圧の変化をとても敏感に感じ取るセンサーのようなものです。

 

内耳がこの変化を感じ取ると、体を調整している自律神経が乱れてしまいます。

 

その結果、頭痛、肩こり、関節の痛み、めまい、耳鳴り、だるさなどが出やすくなります。

 

これを「気象病」や「天気痛」と呼びます。台風が来ていなくても、1〜2hPaほどの小さな気圧の変化だけで症状が出ることもあるので、注意が必要です。

 

熱中症にも注意

 

モンスーンジャイアが出ている時期は、気温も湿度も高くなりがちです。

 

汗をうまくかけない体のままでいると、体に熱がこもりやすく、熱中症のリスクが高まります。

 

特に湿度が高い日は、汗が蒸発しにくく、体温が下がりにくいので要注意です。暑さに少しずつ体を慣らしていく「暑熱順化」を意識して、こまめに休憩や水分補給をとりましょう。

 

気分の落ち込みや眠りの浅さも

 

自律神経の乱れは、体だけでなく心にも影響します。

 

なんとなく気分が沈んだり、よく眠れなくなったりすることがあります。

 

台風のニュースが続くことへの不安も、眠りを浅くする一因になります。

 

心の不調も、体の不調と同じように大切なサインです。

 

今日からできる対策

 

    •    耳のまわりを優しくマッサージして血行をよくする

    •    朝日を浴び、朝ごはんをしっかり食べて生活リズムを整える

    •    軽い運動と、ぬるめのお風呂(38〜40℃)で自律神経を整える

    •    ビタミンB群やマグネシウムを含む食事をとる

    •    気圧予報アプリで体調と気圧の変化を記録してみる

    •    こまめな水分、塩分補給を忘れない

 

これらの対策を試しても、頭痛やだるさが強く続く場合は、我慢せずに当院までご相談ください。

 

体調の変化は、決してあなたの気のせいではありません。