最近の豪ドルとNZドルの動きを見ると、特に注目すべきポイントは「1.09000NZドルでのサポートが続くかどうか」でした。しかし、22日にこのサポートを下回り、現在は200日移動平均線(MA)付近での動きとなっています。
現在の状況を示す4つのポイント
- 21日移動平均線が下がり始めている:短期的に見て、価格が下がる傾向にあることを示します。
- 遅行スパンがローソク足を下抜ける“逆転”が起こった:これも下落の兆候です。
- ローソク足の上に青色の雲(先行スパン)やパラボリック・SARがある:これらは上値の抵抗を示しています。
- DMI(方向性指数)で-DIが+DIを上回り、ADXが横ばい:これも下降トレンドの始まりを示唆しています。
その他のポイント
- ローソク足がボリンジャーバンドの-2σライン付近で推移:これを“下降バンドウォーク”と呼び、下落が続く可能性があります。
- ボリンジャーバンドの±2σラインが拡張している:これを“エクスパンション”といい、さらに価格が動く可能性があります。
今後の注目ポイント
今後の動きについて重要なのは、心理的な節目である「1.08000NZドル」でサポートされるかどうかです。このレベルは最近の高値(1.10246NZドル)と安値(1.05655NZドル)を結んだフィボナッチ・リトレースメントの50%ラインに近いため、豪ドル/NZドルにとって重要なポイントとなります。
今後のシナリオ
シナリオ①
「1.08000NZドル」でサポートされる場合:
- 下値が固まった後に反発し、「1.09000NZドル」付近まで戻る可能性があります。
シナリオ②
「1.08000NZドル」を終値で下回る場合:
- さらに下落し、「1.07400NZドル」付近まで下がる可能性があります。
まとめ
今後1~2週間の間、豪ドル/NZドルは「1.07400~1.09000NZドル」の範囲で動くことが予想されます。どちらのシナリオになるかは「1.08000NZドル」でサポートされるかどうかによります。