大國魂神社(六所宮)での近藤勇宗家四代目襲名披露の野仕合があり、その後、近くの旅籠「松本楼」でどんちゃん騒ぎをしたという話しが残ってます。
この「松本楼」は
「松本屋(前 松本旅館、現 HOTEL松本屋1725)」と間違えやすいのですが、別物です。
「松本屋」のほうは、現在「HOTEL松本屋1725」として営業しており、当時は六所宮の天然理心流奉納額や襲名披露の打合せなどで彦五郎らが利用したしうですが、襲名披露のどんちゃん騒ぎは「松本楼」で行われました。
近所の方にお話しを伺ったところ、こちらは明治の頃には、新松本楼と名前が変わったりしながらも、昭和10年代くらいまであったそうです。「もともと女郎屋の宿だったんですよ」とおっしゃっておられましたが、飯盛り女を抱えていた旅籠でした。

この辺りは、府中宿の中心で、高札場や旅籠もたくさんあったようです。また馬を置いておく馬場もあったそうです。

『聞きがき新選組』にも、血気盛んな若い戦士たちが、野仕合の後、大騒ぎしたことに触れていますが(彦五郎は用事があり、野試合の後、他のところに行った)
それを小島鹿之助さんが耳にして
「斯かる襲家披露の功業は青史に留り千百歳其名赫々たるべきに誠に口惜しき事に御座候」
と、一筆彦五郎に寄せています。
血気盛んな若い戦士たちですか~…う~ん、しょうがないです、ハハハあせる

最近は『内田家具店』があったそうですが、現在は、空き地になっているとおっしゃってました。
現在は駐車場として利用されていました。
隣りの柏屋(酒屋さん)は、1789年創業で、現在も営業しています。
どんちゃん騒ぎの時は、松本楼に納品が多かったんですかね(笑)



(柏屋の隣りの駐車場が松本楼跡)