イコラブの17thシングル「絶対アイドル辞めないで」のビルボード初週売上が出たのでコメントします。


 ビルボード初週売上は26.0万枚でこれを前回、前々回と比較すると16th「呪って呪って」23.3万枚、15th「ラストノートしか知らない」25.7万枚なので前回減少分を回復して過去最高の売上となっています。


 この数字に関して私はふたつの仮説を立てています。ひとつは上限説でもうひとつは推し活ファンの新規参入です。どちらもほぼ同じ内容ですが今後のCD売上の変化の解釈が変わります。


 上限説はイコラブのCD売上が既に上限に達しているので売上上昇局面では見えにくかった様々な要因による変動が現れやすくなったというものです。この仮説を立てている理由はイコラブのCD売上に大きく影響するお話会について、そのシステムが坂道やAKBと類似のシステムだからです。類似システムなのでシステムに付随する上限も存在するという考え方です。イコラブのビジネスモデルは様々なアイドルグループの良いとこ取りをしていると言われていますがお話会に限っては特別な工夫は無く類似システムを採用しています。上限があるとしてもそれがどこかということはグループ毎の環境により変動します。イコラブの場合は他のブロガーさんの調べですが「ラストノートしか知らない」の推定累計ビルボード売上が28.3万枚で「呪って呪って」の推定累計ビルボード売上が28.3万枚とほぼ同じなので30万枚弱がイコラブの上限という推定です。累計売上が安定しているのに初週売上に差が現れるのは売上上昇局面では見えにくかった様々な要因による変動が現れているからだと考えます。前回シングルの「呪って呪って」の初日売上が低かったのはリリース間隔が約3ヶ月と短かったためにファンの予算が厳しかったという理由が考えられます。今回は約5ヶ月のリリース間隔だったので前々回以上の売上になったという推察です。


 もうひとつの仮説は推し活ファンが新規に増えてCD売上が増えたという考え方です。これは17thシングルの表題曲「絶対アイドル辞めないで」のMVのコメントを見るとイコラブの名前は知っていたが曲を聴いたのは初めてという方が多かったことからの連想です。女性アイドルの推し活をしていても他のグループの曲は聞かないという趣味の先鋭化が起きているのでしょう。TikTokなどのアルゴリズムがそれを促していると思います。今回の「絶対アイドル辞めないで」はその壁を超えて話題となったと考えます。


 ふたつの仮説の検証はビルボードの累計売上を見ないと分からないと思っています。累計売上が30万枚弱なら上限説が有力となり新規ファンが増えたとしても他のマイナス要因と相殺されたとなります。累計売上が30万枚を超えて来るようならイコラブはまだ上昇余地があるとなります。


 もうひとつの検証ポイントはノイミーの累計売上です。ノイミーはイコラブのビジネスモデルを採用していると思うのでその累計売上も参考になります。ただノイミーがここで上限になったとすると少し数字が低いと思います。私の上限説は人数依存なのでイコラブより2名メンバーが多いノイミーの上限は2割高くても良いと思っています。そこに届いていないのならノイミーの一般層への露出が不足しているなどのアイドル活動の環境の違いが影響していると思われます。



 イコラブのCD売上にコメントしてきましたが私はビジネスモデルとしてCD売上は売上目標を超えていると判断しています。この水準の売上を維持できるならイコラブのアイドル活動を行うのに十分な利益を上げていると思っています。

 CD売上を先行指数として本命は7周年コンサートのKアリーナの観客動員数がどうなるかが重要だと思っています。


 ノイミーのCD売上や7周年コンサートの観客動員数などの数字が出たら記事にしたいと考えています。