少し前ですが音楽ナタリーにノイミーのアルバムについての記事が載りました。


https://natalie.mu/music/pp/notequalme10


指原Pのインタビュー記事もあり興味深い点があったのでそれらについて記事にします。


1 5周年コンサートの序盤の5曲

 指原Pはインタビュー記事で5周年コンサートの序盤の5曲にクールな楽曲を詰め込むのは珍しいことだし、それでもお客さんが湧いていて、圧倒されているのはすごいなと感じたと話しています。その珍しいセットリストを組んだのは間違いなく指原Pな訳でコンサートの序盤にクールな楽曲で攻めてもコンサートとして成立しうると読んだの思います。そこまで計算していた指原Pが感動したのはそのセットリストで客が湧いたという観客の反応が想定以上だったのでしょう。ノイミーのパフォーマンスがコンサートとしての合格ラインではなくハイライトとなりうるレベルに達していた事の感銘なのだと思います。


2 アルバムのテーマが青春

 今回のノイミーのアルバムのテーマが青春としてこれまでのノイミーの楽曲で統一感を出すと青春となるとかノイミーのメンバーに根性があり部活感を感じるなどの話があり、「ラストチャンス、ラストダンス」が良い楽曲で温存していたがアルバムのテーマに合っていたのでノイミーに割り当てた話などがありました。ただ私はアルバムのテーマが青春になったことにもうひとつ意図があったと考えています。今回のアルバム発売に合わせてノイミーの凱旋コンサートツアーが行われます。メンバーの出身地を廻るツアーなので地方のホールことが多いので交通費を考えると10代の若い世代が参加しやすいツアーとなっています。その若い観客が共感を感じる「青春」というテーマ設定なのかなということです。さらに上の世代の観客に対してもインタビュー記事にも書かれていますが有り得たかもしれない「青春」を感じるテーマと言えます。


3 ユニット曲

 指原Pはインタビュー記事な中でノイミーの各メンバーの歌やパフォーマンスの印象について詳しく話しています。歌割りを決めるプリプロではセンターのメンバーの次にももきゅんを聞いているエピソードが出ました。ユニット曲でもメンバーの組み合わせはかなり考えて決めていると感じましたがそれでも「Marcate」「デート前夜レクイエム」「春の恋人」の3曲でメンバーの重複無く割り振っているのは流石です。これはコンサートにおけるユニット曲の役割がメンバーの着替えタイムの確保なので重複があると使いずらいからです。実は凱旋コンサートの「Marcate」の扱いをどうするか色々想像して思い悩んでいたのですが川中子さんの早い活動再開で問題解消しました。


4 ノイミーの楽曲の多様性

 インタビュー記事で「私がいろいろなタイプの歌詞を書くのはその曲の中で生きている人の気持ちをメンバーに知ってほしいからなんです。」と答えています。元々ノイミーは「今までとは違う自分を経験してほしい」という命名コンセプトがあるので自分とは異なるタイプを歌うのはコンセプトに合っています。もちろん指原Pの思い描くコンサートを成立させるためにいくつかのバリエーションの楽曲が必要となるのでノイミーだけでなくイコラブもニアジョイも楽曲の多様性があります。その上でノイミーの楽曲の多様性は歌うまメンバーに影響されていると思いました。指原Pはインタビュー記事で歌唱メンバーとして菜々風、ももきゅん、萌子、奈月心を上げていますが全員異なる歌い方ができると話しています。菜々風はThe青春とクールな楽曲、ももきゅんはアイドル、クール、バラードと様々な楽曲、萌子は「ピオニーズ」の狂気と「春の恋人」のやさしさ、奈月心はかわいいとカッコいいなどです。色々な歌い方ができるということが歌うまということなのかもしれません。

 これらの歌唱メンバーをコアにすると自然といろいろなタイプの歌詞が生まれるでしょう。さらに上で述べたように指原Pの中でノイミーのパフォーマンスの評価が上がっているのでダンス曲も増えていくでしょう。


5 Tiktok

 私個人的には指原PのTiktokへの考え方の部分が興味深かったです。インタビュー側もTiktokは一時的な人気で中長期的な人気拡大にはならないのでないかという結論有りきの質問の仕方になっているので指原Pもそれに沿った回答となっています。ただ指原PがTiktokにそれほど乗り気で無いのは事実だと思います。これはアイドル活動の目標設定の違いによるTiktokの一時的人気の評価の違いなのだと思います。知名度を上げることがアイドル活動の目標なら一時的人気は重要です。世間で話題となって紅白に出てCMを獲得して収益をあげるならTiktokでバズることは有効でしょう。ノイミーのアイドル活動の目標は東京ドームでのコンサートなのでそのための観客動員の増加には地道なコンサートの実績の積み重ねが重要なのだと思います。

 それでもイコノイジョイの3グループのなかではノイミーが1番Tiktokで頑張っています。これはおそらくメンバーが一致団結して「Tiktokやりたいです」と指原Pや運営にアピールしたのでしょう。



インタビュー記事を通して感じたことは指原Pはイコラブ、ノイミー、ニアジョイと3グループをプロデュースしていますがその3グループの特徴付けに関してはメンバーの特徴に影響されている部分がかなりあるという点です。これはメンバーに合った楽曲が増えているということで固定メンバーで運営しているイコノイジョイの強みといえるでしょう。