イコラブの最新シングルのビルボード初週売上は23.3万枚でした。それは前作の「ラストノートしか知らない」の25.6万枚を2.3万枚下回りました。今回はこれについて私の仮説を記事にします。


1 CD売上の上限

 このブログではいつかイコラブの右肩上がりのCD売上は上限を迎えるとしていました。上限があるとする理由はイコラブのお話会のシステムがAKBや坂道のそれと同様のシステムを採用しているからです。従って従来のシステムの長所や短所を引き継いでいることになります。ただし今回のCD売上減少が上限によるものかどうかは今後のCD売上の状況を見ないと分かりません。


2 売上減少の原因

 ファンの方の分析では売上減少の原因はリリース間隔が短い(3ヶ月強)やニアジョイデビューによるイコノイジョイの兼任ファンの予算不足などが挙げられていました。確かにこれらの要因は売上マイナス要因ですがこれまでならば新規ファンの増加でカバーできたと思います。過去のイコラブの最大の売上マイナス事案は齊藤なぎささんの卒業だったと思いますがその時もCD売上は増加しました。CD売上に関してこれまでと異なる状況があると思われます。


3 アーティスト イコラブ

 私の感覚的にはイコラブのファン数は増えていると思っています。メディアにも出るようになって知名度が上がっている現状でファン数は増えているのにCD売上が減少したということが起きたと思っています。

 この状況を説明する私の仮説はイコラブの新規ファンにイコラブをアイドルでなくアーティストと見ている方が増えているという説です。アーティストとアイドルの違いが定かではありませんが「応援」がキーワードになると思っています。つまりCDという「応援」グッズを必要とするアイドルでなくアーティストとしているのでないかということです。アーティストの場合はかなり人気がある方でもCDはそれほどは売れません。

 もちろんイコラブにアーティスト要素があるとしてもアイドルがメインのままです。アイドルとアーティストの比率で考えると9:1位の話です。それでも新規ファンにアーティスト イコラブのファンがいるとその方々はCDを購入しないかもしれません。


4 指原Pの判断

 イコラブにアーティスティックな楽曲を提供しているのは指原Pの判断です。

 指原Pはこれまでも様々なタイプの楽曲を出してきましたが傾向の変化がありました。最初は僕目線か私目線というものでこれは男性視点か女性視点ということで私目線の曲が増えてきました。その結果女性ファンが増えてきました。次に学生の曲から社会人の曲が増えてきたことです。これはメンバーの成長に合わせたものです。これにより20代女性ファンが増えましたが10代ファンは伸び悩んだかもしれません。最近のアイドルらしからぬアーティスティックな楽曲の提供です。つまり指原Pのイコラブにアーティストの要素を追加したことになります。

 私の仮説が正しいとして指原Pがイコラブにアーティスト要素を加えた理由は今のイコラブにより合った楽曲を選択したらそうなったような気がします。イコラブのアーティスト要素はCD売上には貢献しませんがアイドルとしての年齢制限を緩和する効果があると思います。アイドルとして20代後半は難しい年頃ですがアーティストには年齢制限はありません。アーティスト要素を加えることでアイドル活動期間を延長できる気がします。


5 ソニーミュージックの判断

 CD販売はレーベルであるソニーミュージックの意向が大きく影響しています。今回のCD売上減少についてのソニーの判断は「想定内」の事柄だったと思われます。そしてイコラブにアーティスト要素を加えることについてもふたつの理由で容認していると思われます。

 ひとつめの理由はニアジョイとの差別化です。イコラブとニアジョイのふたつグループが共存するためには若干の差別化が必要となります。つまりイコラブがアーティスト要素を加えて恋愛ソングを歌いニアジョイは敢えて恋愛ソングを歌わないという差別化です。もちろんニアジョイもいつかは恋の歌を歌うと思いますがそれはそれでニアジョイ初のラブソングとしてセールスポイントとなります。

 ふたつめの理由はイコラブの活動期間の延長の可能性です。ここまで来るとイコラブの新人募集によるグループ存続の可能性は低くなったと思われます。イコラブのアイドル活動の期間が延びればその分累計トータルセールスが増えます。


6 観客動員

 CD売上には貢献しないアーティスト イコラブのファンですがコンサートの観客動員には戦力になると思います。CD購入しない分コンサートにまわす予算はあると思われます。今後のイコラブ運営は観客動員の増加が課題となります。これまではCD売上が増えて観客動員も増えるという楽な経営状況でしたがCD売上が頭打ちの状況で観客動員を増やすのは大変だと思います。ただ観客動員が多い男性アイドルでもCD売上が横ばいなことが多いのでアイドルグループがクリアしなければならない課題であるともいえます。


7 メンバーのモチベーション

 観客動員の増加はイコラブメンバーのモチベーション維持のためにも必要となります。先日髙松瞳さんがラジオ出演した際に「イコラブ7年目ですが新規ファンが増えているのでまだまだやれます」と発言していました。メンバーのモチベーションはアイドル活動にとって重要な要素です。それなのでイコラブメンバーはネガティブな方が多いので今回のCD売上減少でも病んでしまうかもしれません。それをカバーするのが観客動員の増加となります。有明アリーナは埋まると思いますが、7周年コンサートをどこで開催するかが観客動員が増えていることをメンバーに実感させるポイントになると思います。


  イコラブのファンが増えているだろうという私の感覚とCD売上減少という現実をすりあわせた仮説ですが検証方法がありません。今後もCD売上や観客動員をチェックしていって新しい知見があれば記事にしたいと思います。