モロッコに持っていく本を買おうと思い、オペラとサンラザールへ。BOOK OFFで春日キスヨの『家族の条件 豊かさのなかの孤独』と若林一美の『死別の悲しみを超えて』を、FNACでレヴィナスの『Autrement qu'etre』(邦題は『存在の彼方に』だったと思う)を購入。個人と共同体、そして死に興味があるので、こういうセレクションに。これをアフリカの大地で読むという、そのコントラストが面白そう。


テオ・アンゲロブロスというギリシア人の監督が好きで、いま、彼の「永遠と一日」のサントラを聞いている。いちばんの傑作は「ユリシーズの瞳」という作品。ハーヴィー・カイテルが主人公で、マルクス兄弟の失われたフィルムを求めて彼がバルカン半島を放浪するという話。男が一人で海外を放浪する、その原型は、やはりユリシーズ(オデュッセウス)にあるのだろう。旅人は、ペネロペの待つイタケーに帰郷しなければならない。