Emmaus (エマウス)
1949年にフランスでピエール神父がはじめた福祉運動。フランスではかなりメジャーな存在。この活動は世界中に広まり、現在41の国で社会的弱者への支援をおこなっている。1993年には国連の第二種諮問機関に認定されている。
<理念>(Emmaus公式サイトより翻訳)
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社会的排除に対抗する非宗教的連帯運動
他者に対して完全に開かれている
無視されている人、家のない人、権利を剥奪された人を制約なく受け入れ、彼らに屋根を、食べ物を、新しい生きる理由を与える。
自由な人間としての尊厳を思い出させる
すべての人間に、本来もつべき自信と尊敬を与える。
各人が仕事を通して自尊心を取り戻し、人間としての尊厳を生きられるようにする。
連帯の名の下に行動する
各人に、最も恵まれない人に対する連帯の活動家となることを提案する。
違いを尊重しながら、生の前ですべての人が平等であるべく共に働く。
言動を通して意識を高める
政府と世論が憤りを感じ、社会的排除と戦うようにする。
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以上のような理念の下、エマウスは広範囲な活動を展開している。例えばEmmaus Habitatという組織は、40000人が暮らす移住区を管理し劣悪な住環境の改善に努めるとともに、社会から排除された人びとの社会復帰を支援している。
エマウスは、衣・食・住の提供のみを目標としているのではない。この組織は仕事を斡旋を通じて、社会の外部に追いやられた人たちが人間としての尊厳を回復する手助けをする。これは、社会的弱者に対して一方的に「同情されるべきかわいそうな人たち」というレッテルを貼るセンチメンタリズムとは一線を画す。自分も誰かの役に立つことができる、という自覚を促すことが自信を失った人の尊厳を回復するプロセスでは重要であり、そういった意味でもエマウスの活動は効果的であると思われる。
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