夕食を食べ終わったところ。昨日の夜、ムッシュから「そこにある酒、アペルティフとして飲んでいいよ」と言われたので、今日の夕食前にさっそくチェック。なんとこの酒、アブサンだった!ご存知の通り、アブサンは二十世紀初頭の芸術家、ピカソとかコクトーあたりが好んで飲んでた酒。度数55パーセント、緑色のトロットした液体、ミントシロップのようなまろやかで甘い味わいが特徴的。二十代のピカソが、カフェでアブサンを飲む若い男の横顔を描いた素晴らしい作品を残している。


ただこのアブサン、一時期発売禁止になったということもあって、日本ではなかなか手に入らなかった。初めてアブサンを口にしたのは、吉祥寺のHUBで、「天国への階段」というカクテルとして。そのカクテルがあまりにもおいしかったので、都内の酒屋を10件くらいまわってアブサンの原液を探したのだが、そのときは見つけることができなかった。


記念すべき出会いということもあり、本来は水で薄めて飲むものなのだが、今日はストレートで飲んでみる。うまい!55パーセントとは思えないほどの飲みやすさ。舌がしびれて料理の味が分からなくなるので、アペルティフとしては適さないかもしれない。ただ、とくかくうまい。ということで、今日はストレートのアブサンをアペルティフとして、普通の赤ワインで舌を洗浄しつつ、ラザニアを食べました。満足な夕食。


追記。春になり、食欲が旺盛になってきている。パリに到着してからバカンスで帰国するまでの三ヶ月の間にかなり痩せたが、ようやく体重もベストに戻りつつあり、去年の冬と比べてもとても健康的。筋トレも再開して、胸筋や腹筋も戻ってきた。いいことだ。


追記2。HUB、すごく懐かしい。初台のICCに女の子と行って、帰りにオペラシティーのHUBでビールを飲んだことがあった。あれからまだ一年も経っていない。渋谷のマゴで昼間からビールを飲んだのが留学直前だから、それでもまだ半年前。バカンスのときに新宿で一緒にステーキを食べたのが二ヵ月半くらい前か。そう思うと、フランスでのこの半年間、とくに今年に入ってからがいかに濃い日々だったかということを感じてしまう。


追記3。もう数ヶ月前のことだが、アパートの斜め前にネイルサロンができた。フランスではネイルは一般的ではないので、めずらしい。店の名前は「アメリカ式ネイルサロン」。わざわざ「アメリカ式」とつけなければならないあたりが、フランスでのネイルのマイノリティーさを示している。なお、ネイリストはアジア系の人みたい。


追記4。バカンス中にムッシュへの土産として買った手染めの手ぬぐい、新宿で友達と選んだやつ、がようやく活躍の場を見出した。キッチンのお手拭。角の部分に穴があけられ、現在キッチンのフックにかかってます。なかなかおしゃれな柄なのに、なんとももったいないというか、感性が違うというか・・・棚の奥にしまわれてるよりはいいのかもしれないけど、本当だったらそのまま飾ってもいいようなもの。ちなみに、二つ買ったうちのもう一つは、僕の手元で大切に保管されている。