彼女から来たメールを大学の図書館で読んで、ちょっと泣きそうになる。僕のことよく分かってて、ほんとにたいした子だよ。いろいろとストレスもたまってたけど、なんだか気持ちが軽くなった。はぁ、フランスに来てからいちばんうれしかった出来事。
さて、今日はホストファミリーの同居人がはじめて夕食に参加。一ヶ月くらい暮らしていて、顔を合わせたのはわずか数回しかないひと。高等師範学校という、フランスの超エリート大学(正確には大学ではない)を受験しようとしている女の子で、いつも勉強のために家にいないらしい。いまラブレーを勉強しているというので、バフチンあたりをやってるの?と聞いてみたら、こちらがバフチンを知っていることに驚いていた。(バフチンについてあまり詳しくないとのことなので、なぜかポリフォニーとグロテスクレアリズムの説明まですることになってしまった。)そういえばこないだ、グランゼコール(これもフランスの超エリート校。高等師範学校は、グランゼコールと呼ばれる大学群のひとつ)を出たフランス人の友達(例の修復師)と話していたときにも、ソシュールやラカンについて触れたらかなりびっくりされたけれど、どうやら日本の大学の常識とフランスの大学の常識とでは少し違いがあるみたい。日本の場合、僕の大学は特に、思想系の知識(デリダやドゥルーズやフーコー)もないのに文学をやるなんて信じられない、という若干かたよった雰囲気があるけれど、フランスはまたちょっと違うのかもしれない。
‘08/10/21(夜)