いよいよあと一週間で出発です。一日一日が戦いへのカウントダウンのような気もしつつ、でもここまできたら腹をくくるしかないな、という気もしつつ、なかなか落ち着かない日々が続いています。


七年間もお世話になった美容師さんが独立して自分の店を出したので、出発前にさっぱりする意味合いもかねて、久しぶりに髪を切ってきました。吉祥寺の駅から少し歩いたところにある美容院で、なかなか雰囲気も落ち着いているし、けっこういい感じでした。


髪を切ってもらいながらいろいろと世間話しをしてたんだけど、けっきょく落ち着いたのが、「行動してみないと何もはじまらないよね」ということ。彼も、自分の店を開くまではいろいろ大変だったらしく、またこれからも戦いの日々が続くみたいなんだけど、でも、そういうことも実際にやってみなければ分からなかったこと。


そしてそれは僕にとっても同じこと。想像することさえできないような世界に来週から飛び込んでいく。不安がないといったら嘘になる。でもそれだって、実際に飛び込んでみなければ何もはじまらない。「これから大変だね。がんばってね」という励ましの言葉をときどき頂くけれど、何が大変で、何をがんばらなければいけないのかもよく分からないような状況のなかで、僕にできるのはとにかく臨機応変に、その場の状況を分析して、とるべき行動をリストアップして、そして絶対に最後まであきらめないこと。


せんじつ読んだドラッカーの本(『プロフェッショナルの条件』)にも、「勇気をもつこと」の大切さが繰り返し書かれていた。それぞれの選択肢のメリットとリスクを十分に検証して、あとは判断を行動に移していくだけだ、という段階になったときにいちばん必要なのは勇気。そこで、「もう一度だけ検証しなおしてみよう」という誘惑に負けてはならない。もちろん、行動は十分な納得の後に実行されるべきこと。でも、あまりにも長い延期は、けっきょくは臆病者のやることでしかない。なすべきことをなすこと。それがなければ、いかなる成果も生まれてはこない。


「帰国したときにまた必ず来ますね」という約束をして、美容院を後にする。七年の付き合いの後、同じタイミングでお互い、新しい世界に旅立っていくというのも面白いものだな、と思いつつ、吉祥寺の駅へと向かったのでした。