■人類は孤独ではない:見つかり出した数多くの地球型惑星
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この数週間だけで100以上の「地球と似た星」が見つかる
最近の数週間だけで、地球と同じ程度のサイズの惑星が100以上も発見されたという発表があった。
これらの発見は、アメリカ航空宇宙局が開発し、昨年から稼働している宇宙望遠鏡ケプラーによってなされたものだ。ケプラーは宇宙空間をスキャニングし、地球型の太陽系外惑星を探すために打ち上げられた。
今回の発見によるブレイクスルーは、私たち人類が宇宙の中で単独ではないのかもしれないということを想起させるものだ。
科学者たちは、現在の天の川銀河だけで、生命の存在のために適した環境を持つ惑星が1億はあると確信している。そして、今後2年以内に人類が住むのに適した地球型の惑星を60前後特定できると予想している。
科学は生命を再定義するプロセスにある
天文学者のデミタール・サセロフ氏は、ケプラーが地球とほぼ同じサイズの約140の数にのぼる惑星を確認したと会見で述べた。そして、今回の顕著な大躍進は、「コペルニクスの夢をかなえるものとなるだろう」と説明した。
宇宙望遠鏡ケプラーは、惑星が動きたびに起きる光の微細な明滅を検出することによって、惑星の存在を見つける。その光の量や移動の時間から惑星のサイズや軌道を計算することができる。
サセロフ氏は、今後4年間、ケプラーは中断することなく昼も夜も天体の観測を続けると言った。
彼は先週、オックスフォード大学で開催されたTEDグローバル会議で、ケプラーの今回の発見を公開した。招待演説者たちにはそれぞれ18分間ずつの意見交換の時間が与えられた。
サセロフ氏はこう言った。
「生命というのは、出現して生き残っていくために、水や岩、そして複雑な化学を必要する、より小さな惑星に生じる化学システムだ」。
「私たちにはやらなければならない仕事がまだまだあるが、しかし、統計的に私たちが住む地球と似たような星が宇宙には確かにあるということがはっきりした。私たちのいる銀河は似た惑星を豊かに持っている」と語った。
次のミッションの段階として、地球と似た惑星の候補を挙げて研究し、それらの惑星が生命の存在に適したものであるかどうかを考察してみることが挙げられる。
「ケプラー望遠鏡を使って次の2年間で、我々は約60程度の生命の存在に適した地球サイズの惑星を特定できると言える点からも、これは素晴らしいニュースだ」と、サセロフ氏は述べた。
過去15年で、およそ500の惑星がこの銀河の中で見つかっているが、この中で地球と似た星はほとんどないとこれまでは考えられてきた。
「科学は生命を再定義するプロセスにある」と、サセロフ氏は語った。
(2010年7月24日 Seesaa BLOG)