自分で自分のことがみえなくなってしまうこと

 

よくある話。

 

ご縁あって、

カウンセリングの仕事をしている。

 

「自分の気持ちを整理したい」とみえなくなってしまった自分

を自覚してのご相談。

 

 

「夫との性生活に不満があって、別の方と肉体関係になった。

今では複数人の方と肉体関係にあることに危機感を感じ始めたので何とかしたい。」

 

というような内容だったけれど、

お話を聴いていくと

 

「あちこちでウソをつかずに自分らしくありたい」

 

出た。

 

一見、全然違うトピック。

 

根底に隠されてみえなかったものの掘り出し作業。

 

出た出た~

おめでとうございます!

と、にんまりの私。

 

 

『既婚者が複数の人と肉体関係を持つ』

 

一般的な価値観だと、不貞行為となるので

日本では到底許されないだろう。

 

犯罪ではないものの、不法行為として取り扱われることもある

ので、覚悟がないと踏み込まない領域、

されど現代では5人に1人は経験者という年々増加傾向だとか。

 

 

私は浮気や不倫を是認しているわけではない。

 

 

今回は、ご本人が危機感を持ってのご相談。

 

「やってはいけないことをしている」

という自覚がちゃんとある。

 

罪悪感があればいいのかという問題ではないけれど、

人間誰しも生きていれば、

「やってしまった」

と嘆くことがある。


何をしているんだろう…

なんでこんなことになってるんだろう…

 

自分で自分に責めたてられ、

自己批判に支配されている時間はとても辛い。

 

でも、

そこには

「浅はか」でも経験したかった自分がいる。

 

その後の責任はついて回るけれど、

実体験を経て確実に学びとなる。

 

でなければ、快楽に何のためらいもなく溺れ続けて

カウンセラーに相談することなんかしない。

 

エゴだけで終わらせない勇敢な彼女を

私は立派だなと思う。

 

「自分の気持ちの整理がしたい」

と、きちんと自分主体で人を頼れるところがまた敬服もの。

 

そして、自身と向き合きながらの深掘りに

本来の彼女をみていく。

 

表面に浮上していることは派生でしかなく、

その派生からの根幹を辿っていく。

 

 

「答え」は全部自分の中にある。

 

そう強く信じながら

タマネギの皮を剥いていく。

 

 

「どうしたいのかがわかってスッキリしました。」

 

旦那さんにはハグして欲しいと自分の気持ちを伝えたり、

職場では、自分で少しダメだと感じている弱い部分も見せていく。

 

小一時間の中で、

そうご自身で方向性までを導き出した

たくましい彼女。

 

どんな自分がいるのか

どうしたい自分がいるのか

 

根っこがみえれば、

その先の行動へと意識の矢印が向かう。

 

 

深く自分をみつめていくことの旨味は、

本質がみえることで一気に視界がクリアになること。

 

傍でその過程がみれることが

とても貴重で有難いことだと感じています☆