『里山資本主義』という言葉を見かけたとき、最初は少し堅苦しい印象を受けた。
けれど実際に田んぼや畑に立ってみると、その意味がすっと腑に落ちてきたんだ。
里山には便利さはないかもしれない。
でも稲を育てる田んぼがあり、山には栗や木の実が実り、川には魚が泳ぐ。
ここには「生き抜くための土壌」が残っているんです。
もちろん自然と生きるには、楽しいことばかりじゃない。
草刈りをしたら筋肉痛で2日間うめく羽目に…💦
でもその大変さも含めて、体で“生きる”を味わえるのが里山の魅力だなと思う。
夕暮れの山を見上げると、便利さよりも大切な豊かさがここにあると感じるんだ。
そしてその恵みは、食卓に並ぶ一膳のご飯や味噌汁となって体と心を満たしてくれる。
里山の暮らしは派手ではないけれど、「生きていける安心感」と「自然と共にある喜び」を思い出させてくれる場所。
ふと顔を上げれば、空の色や風の匂いがそっと語りかけてくる。
そんな瞬間に包まれるとき、ここに生きる意味を静かに感じます。