8月8日。
さとうみつろうさんの講演会の前、役員の仲間と平和公園へ向かった。
手には、まんまるマルシェでスタッフやお客さんが心を込めて折ってくれた千羽鶴。

 

まずは原爆の子の像の前で手を合わせ、「ふるさと」を歌う。
風に乗って歌声が広がり、周りの人の表情がふっと和らいだ。

 


そのまま裏の奉納ゲートへ千羽鶴を納め、原爆死没者慰霊碑にも静かに手を合わせる。

 

 

国際会議場に戻ると、役員全員で輪になり、カタカムナの原理──母音を響かせるようにして「君が代」を歌った。
声と声が重なり、空間全体が整っていく感覚。
あの瞬間、何か大きなものとつながったような気がした。

 

最近読んだ『ひと目でわかる「日中戦争」時代の武士道精神』(水間政憲著)を思い出す。
義、礼、勇、仁、誠、忠、名誉。
写真に映る当時の日本人は、敵地でも人に敬意を払い、規律を守り、誇りを胸に行動していた。
武士道とは、戦いのためだけの精神じゃない。
人や自然への礼節、調和を重んじる心でもある。

 

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平和公園での奉納や歌も、その延長線上にある。
過去を悼み、未来へ平和を手渡す行為。
あの日、俺たちはただ祈ったわけじゃない。
古から続く日本人の美徳を、今に響かせた時間だった。