『うつ消しごはん』は、精神科医・藤川徳美による栄養療法に基づいた食事改善メソッドを紹介した書籍。著者は、うつや不安障害は「心の病」ではなく、「脳の栄養不足」による身体的な問題と捉える。薬物療法だけでは根本解決にならず、食事から脳の栄養状態を整えることが回復の鍵となると主張する。

1. 食事が心を変える理由

脳の働きに必要なのは、神経伝達物質をつくる材料(アミノ酸)、それを代謝させる補酵素(ビタミンB群、鉄、亜鉛など)、細胞膜の材料(脂質)。これらが欠けると、脳は正常に機能せず、うつ症状や不安感、思考の低下につながる。現代人の多くはこれらの栄養素が恒常的に不足しており、慢性的な精神不調を抱えているケースが多い。

2. 現代型食生活の落とし穴

一般的な食生活は「低タンパク・高糖質」。米やパン、麺類、スイーツなどの糖質中心の食事が、血糖値の乱高下を引き起こし、自律神経と精神の安定を妨げる。加えてタンパク質不足により、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質が生成されにくくなり、気分の落ち込みや意欲の低下が起こる。

3. 「うつ消しごはん」の基本方針

・タンパク質中心の食事

肉・魚・卵・チーズなど、動物性タンパク質を主役に。目標は体重1kgあたり1.5g以上(体重60kgで90g程度)。

・糖質を減らす

主食(白米、パン、麺類)や砂糖は最小限に。エネルギー源は脂質へシフト(バター、ラード、ココナッツオイルなど)。

・ビタミン・ミネラルの補給

鉄(特にフェリチン値を重視)、ビタミンB群、亜鉛、マグネシウムなどを意識的に補う。必要に応じてサプリメントも活用。

4. 改善のプロセス

  1. タンパク質の摂取量を増やす:神経伝達物質の材料を確保。

  2. 糖質制限を開始:血糖の安定とともに、感情の起伏も抑制される。

  3. 血液検査で不足栄養素をチェック:フェリチンや亜鉛、ビタミンDなどを数値で確認し、足りないものを補う。

  4. 数週間〜数ヶ月の継続:効果には個人差があり、急激な変化よりも緩やかな改善が多い。

5. 栄養が人生を変える

十分な栄養補給によって、気分の落ち込みだけでなく、行動や思考パターン、人間関係にも変化が生じる。著者は、食事改善によって薬が不要になった患者事例を多数紹介。食事を変えることは、自分を取り戻す第一歩であり、再発しにくい根本的な回復につながると位置づける。

結論

『うつ消しごはん』は、「心の問題」を「身体の問題」として捉え直す実践的ガイド。精神科治療の限界を超え、食事という根本から脳の状態を整えることで、うつや不安を改善し、本来の自分を取り戻すことが可能だという力強い提案である。

 

この著者が出しているおすすめのサプリメントがあるから、サプリメントに関しては本を参照してね☝

 

実際に自分で作った料理の例。

やっぱり「まごわやさしい」がポイントになってくるんだな👍

 

畑に生えていた(自分で育てたわけではないけどね)ヨモギ。

 

畑で採れたよもぎを天ぷらにしていくんだけど、小麦粉を使わず、米粉を使用して、平飼いの卵を使ってやってみたよ👍

油は米油。

 

こんな感じにヨモギの天ぷらができた😊

 

こういう自然の恵みも利用するのも良いのではないかね?

すごくコストがかかるわけではないし、みんなもできるよウインク