居心地の良い席と居心地の悪い席どっちで観たいか?…と問われたら、『席の良し悪しは、舞台が終わってから決まる』と答える。
バーカウンターを舞台にしたつくり。観客がぎゅうぎゅうになる密度で、演者と接触するのではないかと思うくらいの最前列のかなり低い椅子に座した。
観てるうちに、作品に引き込まれ、知らぬうちにぎゅうぎゅうの席にいることを忘れ、終演と同時に、自分はぎゅうぎゅうの席にいることに気づかされる。
クレームではない。
むしろ、引き込まれるくらい面白かったという話だ。

グリム童話は、実はメルヘンでないということは聞いたことがあった。メルヘンではないけど、今に語り継がれてる意義を感覚的に、文学に精通してないので、あくまで感覚的に触れることが出来たと思います。
特に、迫力とテンポの良さをめっちゃ感じました。その中で、グリム兄弟の末っ子(?)を演じた水野以津美さんのパワフルさもまた印象に残りました。
舞台版『まいっちんぐマチ子先生』の教頭役以来のファンで、同じ俳優さんのまた違う個性を観ることが出来るのも、観劇の楽しみです。
12月1日(日)公演
ここでの席の居心地は、とても良かった…と断言できます。