part3で書いた「セロトニン神経が弱って、他の二つ神経が勝ってしまったときの状態を考える」ということを飛ばしてしまったので、ここで取り上げてみようと思います。
まず、神経について復習しましょう。
ドパミン神経は、快、好き、報酬、欲望、ポジティブな面に関連し、ノルアドレナリン神経は、不快、嫌い、罰、ネガティブな面に関連しています。そして、セロトニン神経は、この二つの神経に抑制をかけてコントロールし、安らぎや心身の安定に関わります。
このコントロールが効かないことは、身近にもよくあることかもしれません。
ある集会でのこと、隣に座った年配の未信者男性曰く「ここで話していても、なんか刺激がないんだよね。」とおっしゃる。「冗談も言えないんだよね。」と。
ちょうど、その頃に家では、主人のきつい冗談にわたしが傷ついていると、「冗談もわからないのか?!」と言うのです。
なので、男性の言っていた冗談で得る”刺激”について調べてみようと思ったのでした。
刺激とは、心に働きかけて興奮させること、とあります。(国語辞典より)
ということは、心の安らぎや安定からは遠いことのように思います。
未信者の男性も、主人も仕事場では丁々発止と冗談を言い合って、刺激を得てきたことでしょう。
でも、その中には少なからず棘があります。それで、快感を得てもっと刺激が欲しいとなったならば、それは、もっと!もっと!となり、からかいやすい者に集中したりすれば、れっきとしたイジメの出来上がりです。
ここで、落ち着いて相手の気持ちを考える余裕を持てるならば、良いのですが、二つの神経だけだと相乗効果でもっと!もっと!刺激が欲しいとなるわけです。
他の人を傷つけてもわからず、自分の満足を追求するようになってしまうのです。
脳のなせる業なので、本人に自覚がないのでイジメられる側は傷つくばかりです。
わたしがそれはイジメだからと夫に声を上げ始めた頃は、お前が悪いからだ、お前のせいだと言うばかりでした。
でも、バランスを取りながら、言い続けることでやっと理解してもらえたような気がします。
世の中には普通にあることだし、身近に起こり得ることですが、これは心に傷を負い、負わせることなので、ひとりひとりが気を付けたいことと思います。
さて、ほかにもセロトニン神経が弱っている症状がいろいろあるので、働きと対応してみます。(セロトニン欠乏脳より)
うつ病の症状とよく似ているとのことです。
1.朝の寝起きが悪く、学校に行く気がしない。腹痛や頭痛などの不定愁訴がある。
···これは、起きるとともにセロトニン神経が活動を開始し、覚醒を演出する機能を担っていることと対応します。弱っていると、朝起きても順調な活動が起こらず、むしろエンストしそうな状態にあります。
2.他者とのコミュケーションを拒絶して、閉じこもる傾向にある。
···自閉症はセロトニン神経の発達障害から起きる症状です。コミュニケーション機能は大脳皮質の高次脳機能と関連しますが、セロトニン神経が阻害されると、この機能にマイナスに作用します。弱った場合も、他者とのコミュケーションを拒絶するようになると考えられます。
3.姿勢が悪く、身体に芯が入っていない感じがする。すぐにしゃがみこんでしまう。
···セロトニン神経は抗重力筋に対して刺激効果がある。弱っている予兆としては一番わかり易い症状です。
4.痛みに対して我慢できず、大騒ぎしてしまう。
···セロトニン神経は痛みを抑える働きがあるが、それが十分に働かなくなった状態と言えます。
5.ちょっとしたストレスで、周囲を混乱に陥れてしまう。
···セロトニン神経は、不安や舞い上がる心を抑える働きをするが、それが働かない状態。
6.動物虐待。
···すでに、セロトニン神経がかなり弱ってきている状態で、要注意人物になっているといえます。
今、よく見られることではないでしょうか?
もっと!もっと!が行き着く先、個人的には、ペテロ第二3:10を連想します。
どうか、ひとりひとりが気づいて欲しい。