ドーモ、コインヘッズの皆=サン。タダノコレクターです。

 

図書館で借りてみたコイン本、ブックレビューだ!

かなり久しぶりな気がするが、待ちのぞんでいる人はおらぬだろうから気楽にいこう。

 

コインの水族館
  (著) 木谷浩


コインの博物館

 

魚類だけでなく、河川・海洋生物が描かれたコインのコレクションを掲載した、その名の通りコインの水族館と言うべき一冊。なのでイルカやクジラ、カメなどのコインも載っている。
 
古代コインのコレクターなら、真っ先に表紙のシラクサの女神アレトゥーサとイルカのコインが目に入ると思うし、
近現代のアンティークコインコレクターなら、アメリカの八角レア金貨が目につくと思う。
もちろんそれらのコインの掲載はあるが、やはり載っているコインの多くはモダンコインだ。
(イルカやカメ、カニなどは古代コインで時折見かけるが、中世や近現代コインだと魚がメインで打たれているのはあまりないですよね。なのでやむなし!)

 
あとこのコレクションの凄いところは量だけでなく、『こんな小さな箇所に打たれたものをよく見つけたな』と思うような部分に魚が打たれたコインも探し出し集めているところだ。なので、海洋生物が主役、脇役のコインだけでなく、海や川のデザインの一部だったり、ミントマークだったり、紋章の一部にある魚たちも見つけ出してコレクションしている。
…いやはや、これには脱帽!
 
そして、この本には多くのコインがカラー写真で載っている。両面ではなく魚などが打たれた面のみが掲載されているが、これは本の趣旨ゆえ仕方ないところ。
コイン一枚一枚まで説明はないが、どの魚が描かれどの国の何年(古代などは年代)かなどは一枚一枚載っているし、一押しのコインには説明がある。また説明には、その魚の養殖事情などちょっとした雑学が記されているところもあり楽しめる。
 

魚コインのコレクターはあまりいないと思うが、面白いデザインのモダンコインや鮮やかなカラーコインなどを集めているかたなら参考になると思う。また、面白いテーマのコレクションを見てみたいと言うかたにもおススメの一冊だ。
え、魚が打たれたコインを持っているかって? …紋章の中まで調べていないが、たぶん私のコレクションにはなさそうだ。ヌワーーッ!