ドーモ、皆=サン。俺だ!

以前投稿した、レーマー広場の銀貨について。

 

 

銘文にある、"FÜRSTETAG"がどうも気になっていたので調べなおした。
FÜRSTETAGそのまま訳すと、王子の日になるのだが、FÜRSTには王子という意味だけでなく、王侯という意味もあるらしい。
なので、王侯の日と訳すのが正しそうだ。
 
英語のprinceも君主と王子の二つの意味があるみたいですね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%88
 
古代ローマ、おそらくアウグストゥスのプリンケプスを語源にもつプリンス。
同じくプリンケプスをゲルマンの言葉で取り入れたフュルスト。
言葉も歴史の繋がりがあって面白いものですね。
 
なお、フランツ・ヨーゼフ1世が主催したこの王侯会議、プロイセンはビスマルクの助言を受けてボイコットしたらしい。
ドイツの主導権をめぐり、争うオーストリアとプロイセン。レーマー広場の銀貨は、その駆け引きを今に伝える一枚と言えそうだ。