ドーモ、皆=サン。俺だ!
 
今回のアンティークコインはこちら。

ドイツ レーゲンスブルク 1756-ICB ターレル

レーゲンスブルク ターレル表

表はフランツ1世の肖像

 

裏はレーゲンスブルクの都市景観

※写真はやや褐色ががって見えるが、実際はもう少し銀色。写真映りがイマイチですまん!

 

多少の浅打ち?…いや五十八だから摩耗?はあるものの、肖像面も景観面もしっかり絵が残っているので個人的にはまったく問題ない。むしろ上出来なくらいだ!
 
お察しの通り、今回のオクで手に入れた一枚。ちなみにグレードは五十八。今回落札できたのは色々な事が重なって運が良かっただけだ。五十台極美クラスの都市景観ターラーも毎度争奪戦が…それはさておき。
数年前から狙っていたが、こっちの1ターレルもやっっっと手に入れることができた!!

 

レーゲンスブルク 二枚

1ターレルと1/2ターレル。年号は違うけど、細かいことは気にしてはならない。いいね?

※相変わらず写真がイマイチなため色が変に映っている。

 

レーゲンスブルク、フランツ1世の都市景観ターレルって各年似ているから錯覚してしまうが、このコインは単年発行。それぞれデザインが若干異なるようだ。
なお、同じ1756ICBでもKM372とKM373の2タイプあるらしい。たぶんこのコインはKM372タイプ。KM373タイプは景観面?がKM374と同じらしいのだが、実際見たことないので不明だ!
 
※以下は余談。興味のない方はしめやかに読み飛ばしてください。

 
このコインのフランツ1世はマリアテレジアの旦那さん。オーストリアのコインでは主にマリアテレジアの肖像が打たれているが、ドイツの都市などはフランツ1世の肖像が打たれてますね。

(夫婦共に打たれた大賀金貨は高嶺の花ですね! 欲しいけれど無理そうだ!)
ザックリいうとオーストリアなどのハプスブルク家領土はマリアテレジアが領主なのでマリアテレジアのコインを発行、神聖ローマ帝国の皇帝はフランツ1世なので、神聖ローマ帝国内の自由都市などはフランツ1世のコインを発行というわけだ。
 
なんでこんなこと書いたのか。それはこの1756年が対プロイセン、フリードリヒ2世との七年戦争の始まった年だからだ。夫婦二人三脚でヨーロッパの歴史の荒波を乗り越えようとしていたのだろうか、などとちょっと思ってしまった。
260年以上前の歴史に思いを馳せつつ、今回はここまで。
サヨナラ!