ドーモ、皆=サン。
タダノコレクターです。
 
さて、ドイツの記念コインと言えば、何を思い浮かべるだろうか?
ワイマール共和国の記念コイン?それとも…

 

今回紹介するアンティークコインは、バイエルゥーーーーン!
ドイツ バイエルン 1854年 2ターラーだ!

 

表はマクシミリアン2世の肖像。

バイエルン2ターラー表

 

裏はガラス・パレス。

バイエルン2ターラー裏

(フラッシュたいたら色付いて写ったが、実際は銀色だ。)

 

今回手に入れたコインで、グレードは六十一。

 

冒頭の記念コインに話は戻るが、これは1854年にミュンヘンで開催された全ドイツ産業展示会の記念コインで、会場となったガラス・パレスが描かれている。
日本のサイトではクリスタルパレスとの記載もあるが、ドイツのwikiで調べた限りだとドイツではこの建物はGlaspalast(ガラス・パレス)と呼ばれているらしい。
このガラスパレスはロンドンのクリスタル・パレスからインスピレーションを受けて建築さたが、残念ながら1931年の大火により焼失したとのこと。

 
興味があるかたは、以下のドイツのwikiを参照だ!

https://de.wikipedia.org/wiki/Glaspalast_M%C3%BCnchen
https://de.wikipedia.org/wiki/Erste_Allgemeine_Deutsche_Industrieausstellung
 

さて、コインの話に戻ろう!
ドイツの記念貨といってすぐに浮かぶものは、ワイマール共和国の記念コインシリーズと、このバイエルンの記念コインシリーズが有名だ。(もちろん他にもドイツの記念コインは色々とあるが、私タダノコレクターの馬脚めいた無知をひけらかすことになるので、しめやかにスルーする!)
 
バイエルンの記念コインの2ターラーでは、

  • 1848年のルードヴィヒ1世からマクシミリアン2世への戴冠(KM-829)
  • 1848年のグリュッグ像 (エッジの種類によってKM-833.1、833.2の二種類あり)
  • 1849年のオルランド・ディ・ラッソ像 (こちらもエッジの種類によってKM-835.1、835.2の二種類あり)

などがレアらしい。他にもレアコインや奥ゆかしいコインはあると思うので、気になる人は調べてみてはいかがだろうか。
 
ちなみにこちらのガラスパレス2ターラーもエッジの種類によって二種類あるようだが、残念ながらこのコインはスラブに入っていてエッジは見えにくい(汗)
なおこちらはエッジが"VEREINSMUNZE"のKM-845.1のタイプとのこと。(numistaによれば、KM-845.2のエッジは"CONVENTION.BOM"とのこと)
 
37.12gの堂々たる大型銀貨で持つと重みが感じられ、輝きがあってとても良い!(さすがにPLの光沢には及ばぬが!)
また描かれているガラスパレスも奥ゆかしくて気に入っている。
 
ガラスパレスで開催された全ドイツ産業展示会、当時はどんな賑わいをみせていいたのだろうなと思いを馳せつつ、今回はこの辺で。
サヨナラ!