ドーモ、皆=サン。タダノコレクターです。
 
今回のアンティークコインはッ!
スイス、チューーリィッッヒィ! 1813B、40Batzen銀貨だ!(グレードは六十五。)

 

 

表は街の紋章と額面40Batzen。奥ゆかしいデザインだ。
ちなみに、100Rappen=10Batzen=1スイスフランなので、4スイスフランに該当する!

 

 

裏は銘文"DOMINE CONSERVA NOS IN PACE"と年号。
ラテン語で"私たちは平和を維持する"とかなんとか。(間違っていたらスマン!)

 

さてこの1813年の40Batzen、なぜか3種類ある。
numistaによれば、
・KM189がミントマークなし。
・KM190がミントマークBで、さらにシールドの台座の左端に小さなBが打たれている。
・KM191がミントマークBで、さらにシールドの台座に文字はなし。
ということらしい。

 
なお、numistaのRarity indexはKM189が89、KM190が94、KM191が90なので、だいたい同じくらいのレア度だ。 (このインデックスは0~100の範囲をとり、数字が大きいほどnumistaメンバーのコレクションからみてレアなコインだそうだ。)
カタログ価格をみても、この三つはどれもMS63:900 USDなので、やはり同じぐらいの稀少性と言えそうだ。
 
しかし、なぜかNGCやPCGSはミントマークのアリナシでしか仕分けしておらず、KM190とKM191で区別されていない。ナンデ?
なので、このコインの1813と1813Bのグレーディング数だけで見比べると1813の方が少ないため『1813の方がレアなのでは?』と訝しんでしまう方も出てくるだろうが、上に挙げた通り、1813BはKM190とKM191が一緒にカウントされており、numistaやカタログ価格からみてもそれぞれ同じぐらいのレア度なので注意するんだ。いいね?
 
さて、お察しの通り今回のオクで落札したコインなのだが、その時は『ナンデ!?』と驚いた。
と言うのも、今年のとある海外のオークション(仮にegatireh社としておこう)、にて、同じグレードのコインが1200ドル(手数料を入れると1440ドル)で落札されていたからだ。 egatirehに出ていたものはトーンが奥ゆかしかったからとか色々理由があるかもしれぬ。
『最近の上昇傾向と状態の良さを鑑みて…』と構えていたのだが…。まぁ、少し前の相場の価格、しかも海外の価格よりも安めに落札できたことだし、良しとしておこう!
 
ドイツコインの部でしめやかに全敗していただけに、落札できて良かった。
最近は想定のさらに上をいく落札額が当たり前になりつつある事に焦りつつ、今回はこの辺で。
オタッシャデー!