ドーモ、皆=サン。
タダノコレクターです。
 
おぉ、ブッダ!オークションで落としたコインがこの前届いた!
なので、紹介します。
 
ナポレオン1世、40フラン金貨です。

 

ナポレオン1世金貨

 

ナポレオン1世の金貨を集めているが、さすがにすべての年号、ミント、額面を集めるのはジッサイ困難。(レアな特年もあるしね!)
なので、大まかな分類、[ 第一執政、無冠、有冠 ]の三種 × [ 20フラン、40フラン ]の二種、つまり六種類を目標にしていました。
その中で、できれば状態の良いものを集められれば良いなと。
 
今回手に入れた一枚で、40フランの三種は揃った。wasshoi!
イタリアの40リレも併せて並べると、こんなカンジ。

 

金貨4枚

 
写真がうまくとれぬため見にくいが、アトモスフィアを感じ取ってください。
右上:第一執政タイプ。 左上:イタリア40リレ。
右下:無冠タイプ。    左下:有冠タイプ。

(なお、状態の良いものを集めたいとは思ったが、購入チャンスと資金問題に直面。なので、それぞれのコインの状態の良し悪しは気にしてはいけない。良いね?)
 
無冠、有冠は顔つきが同じに見えるのですが、第一執政、イタリアのコインに至っては顔つきが別人と思えるほど異なる。おかしいと思いませんか?あなた。
 
 
では今回はナポレオン1世の40フランの種類について。
(他の額面は事情が異なるので注意!)

 
・はじめに第一執政タイプ。
発行期間は共和歴のANXI、12の二年間。西暦に直すと、ANXIが1802~1803年頃、AN12が1803~1804年頃。
きっぱり区切れないのは、共和歴と西暦で元旦がそろっていないから。(共和歴については、説明がめんどくさいので割愛!)
なお、ANはフランス語で単に"年"を表すらしい。なのでANXIは11年の意味。
肖像の周りの銘文は"BONAPARTE PRIMIER CONSUL" (ボナパルト第一執政)。
 
・お次は無冠タイプ。
発行期間はAN13~西暦1806年。
まず、1804年(AN12)の途中から、ナポレオンはフランス皇帝になった。このため40フランはAN13の年号のコインから、無冠タイプの肖像に切り替わった。
(なお20フランではAN12の年号が第一執政と無冠の2種類ある)
 
銘文も"NAPOLEON EMPEREUR"(ナポレオン皇帝)に代わった。
皇帝に君臨したのだから、共和国から帝国になるはずだが、面白いことに裏面の銘文はまだ"REPUBLIQUE FRANCAISE"(フランス共和国)のまま。
 
ここで歴も変わる。
ナポレオンによってAN14(西暦1806年)に、共和歴が廃止されたので、コインも当然、AN14の年号が共和歴最後のコイン。そして、1806の年号が西暦再開初のコイン。
なお西暦にもどされたのは、カトリックとの和解のためや、そもそも共和歴が今までの慣習にそぐわず不評だったため、などが理由と言われています。
 
・最後に有冠タイプ。
発行期間は1807年~1813年。
肖像画が月桂冠をかぶったものに変更。
(なお、裏面も第一執政、無冠、有冠でそれぞれリースやフォントが異なっている)
 
それで1809年にようやく?裏面の銘文が"EMPIRE FRANCAIS"(フランス帝国)に変更。
 
とまぁ、説明はこんなところ。
なので40フランについてまとめると、分類は以下の通り。
1.第一執政タイプ
2.無冠、共和歴タイプ
3.無冠、西暦タイプ
4.有冠、フランス共和国タイプ
5.有冠、フランス帝国タイプ
あとは鋳造所、つまりミントマークのバリエーションがあるくらいだろうか。(Aのパリ鋳造だけでなく、M、U、Wなどなど。)
※もしかしたらもっと細かい分類があるかもしれないが、すまんな。本当にすまん。これぐらいしか知らないんだ。
 
改めてみると、執政(CONSUL)から皇帝へ。そして共和国から帝国へと変貌は、古代ローマを参考にしているように見える。
ただしローマと違ってナポレオンがCONSULに就任したのはクーデターの結果だし、ローマの元老院に該当するフランスの議会も、その際に部下が一度議場から追い出してはいるが。(アウグストゥスとは大違い!)
 
 
ナポレオン1世の銀貨も集めたいが、資金面の目途とチャンス次第という事にしておこう。
おぉ、ブッタ。他にも色々と欲しいコイン、興味がるコインが沢山あるのに、なんと資金が心もとない事か!虻蜂取らず!?
 
と、ナポレオン1世の40フランについてひとしきり語ったところで、今回はこの辺で。
オタッシャデー!