ドーモ、皆=サン。タダノコレクターです。
 
今回も、ナポレオンI世の金貨。
ただし、今回は百日天下と呼ばれる1815年の金貨です。

 

 

 

《 このコインの時代背景 》
 
ロシア遠征に失敗し、ライプツィヒの戦いでとどめを刺されたナポレオンは失脚。
哀れエルバ島へと島流しになった。オタッシャデー!
 
しかしウィーン会議がグダグダしていたことと、ルイ18世の失策が続いたことが
ナポレオンに復帰のチャンスを与えてしまう。
 
エルバ島から脱出したナポレオン。彼のもとに同調者が集まる。
ルイ18世が討伐軍を差し向けるも、彼らはナポレオンに寝返った。
(討伐軍の元帥ネイは元々ナポレオンの部下。当初はナポレオンを捕らえる為に出発したものの、彼自身迷っていたのかもしれぬ)
 
ゴウランガ!
ルイ18世はフランスから逃亡し、ナポレオンは皇帝の座に返り咲いたのだった。
 
しかし、ヨーロッパ諸国がナポレオンの復帰を望んではいなかった。
ふたたびヨーロッパを巻き込んだ戦い、ワーテルローの戦いが勃発。
 
ナポレオンは前哨戦では勝利したものの、結局は敗北。
再び失脚し、セントヘレナ島に島流しとなった。ショッギョ・ムッジョ!
 
《 このコインのセツメイ 》
 
このナポレオンが皇帝に返り咲いてから再度失脚するまでの期間が約100日間のため、百日天下と呼ばれている。
その間に発行されたコインであり、

他の皇帝月桂冠のコインとは別に分類されることが多い。
希少性と、ナポレオンI世の最後の年ということもあるため、

他のコインよりも高額で取引されている。
 
ちなみに100日天下のコインは、
銀貨2フラン、5フランと金貨20フランの3種類。(アイエエエ!40フランがない!ナンデ!?)
通常は額面が大きいほうが高額なのだが、
この百日天下のコインは額面が小さいほうが高額。
 
というワケで、今回はこの辺で。
サヨナラ!