今回、死刑執行されたオウム真理教の元幹部を見て、真面目ということについて改めて考えさせられた。
死刑の是非については、ここでは置くことにする。
かれらの中には、人もうらやむ高学歴だった人が少なくない。伝え聞く話からも、オウムにかかわる前は、真面目に勉強するタイプの人だったようだ。東大理学部卒、早稲田の理工学部を首席で卒業した人…ノーテンキな学生時代を送っていた私とは大違い(某東京六大学卒だけど)。
オウムに関わったがために、かれらの真面目さが間違った方に行ってしまい、何の罪もない多くの人が殺されたことには、改めて言葉が無い。
オウムのようなカルトは、日本だけでなく、世界のあちこちに存在する。それに惑わされないようにするには、自分の頭で考えて行動する習慣を身に付けることが必要。言い換えれば、自分の人生を人任せにしない、ということ。
もっとも、佐高信氏が以前指摘したことだけど、日本には「企業教」という、非常に強固な「宗教」がある。やはり佐高氏が言われた「真面目の行き着く先は過労死」は、残念ながら、企業社会や組織社会で今でもはびこっている。