JR西日本の三江線(三次―江津間)が今日で廃止に。
今、休みを取って(と言いつつ、旅行中に翻訳の依頼が来たので、休暇中に仕上げるけど)、中国・山陰地方に来ている。
標題の三江線、先日、辛うじて乗車できた。
輸送密度(1日1キロメートル当たりの平均輸送量)が50人程度では、過疎化とモータリゼーションのダブルパンチをしのぐことはできなかった。
三江線の場合、江の川沿いに走るところが多く、車窓が素晴らしい。安全と採算の問題をクリアできれば、残ったレールを使って観光資源にすることは決して不可能ではない。
また、天空の駅とも称される宇都井(うづい)駅も、今後、観光資源として生かす予定があるとのこと。
だが、過疎化とモータリゼーションの問題は、三江線沿線だけではない。他の地方の公共交通機関にほとんど共通する問題である。
鉄道そのものを、地元の持ち味と融合させながら、観光資源として活用することは、すでにいくつかの路線で行われている。
日本の場合、以前ほどではないにしろ、地域性が強い。そこにヒントがあることは間違いない。