賛同できる点とできない点、両方あり。

賛同できる点
- 一般に知られていない、かつ、人々の利益になる事実を明らかにするという目的なら、盗撮という方法もあり。
- イルカの肉が実は水銀にかなり汚染されていること、そして、それがスーパー等でクジラの肉として売られていることを示していること。そして、水銀の危険性に関し、水俣病を引き合いに出していること。
- イルカを金もうけの道具に使っていることに対する告発。

賛同できない点
- イルカが知能の高い動物であることを強調していること。これは人種主義(レイシズム)に通じる。
- 太地町のイルカ漁の歴史に対する考察が全くなされていない。
- イルカの水銀含有量を問題にするなら、牛や豚、鶏を飼育する際に使われる化学物質についても言及した上で問題提起すべきだったのでは。

太地町で獲れたイルカで、水族館やイルカショーのアトラクションで使えるものは、1頭15万ドル以上で売られているとも言われる。結局、需要がある以上、イルカ漁は続くだろう。象牙の密猟が後を絶たないのと同じように。

個人的には、イルカショーのアトラクションは見ない。お金を払う価値を見いだせないこと、イルカを金もうけの道具に使うことに加担したくないことが理由。
そして、スーパー等で売られている「クジラ」の肉は買わない。水産庁の職員だったと思うが、「全ての肉が水銀に汚染されているわけではない」と言っていた。裏を返せば、汚染されている肉が売られている可能性が大、ということだろう。