予想通りというべきか、民主党がまさに大勝利。
民主党が良いというより、自公があまりにひどすぎたのだが。

8月29日付のニューヨークタイムズ紙の見出しが、今後の景気対策の難しさを暗示している。

Economy problematic, however Japan votes (日本:選挙結果がどうあれ、景気の課題は残る)

それに、Neither party has offered real remedy for country's deepening financial crisis (自民、民主とも、日本の深まる財政危機に対する真の解決策を提示せず)と続いている。

そのキャッチフレーズ、「国民の生活が第一」をぜひとも民主党には忘れないでもらいたい。

そして、今回改めて感じたのが、小選挙区制はダメということ。死票の多さゆえ、民意を反映しないことが以前から指摘されているが、今回、それを一番強く感じたのは東京8区。当選したのは石原伸晃氏(自民)だが、保坂展人氏(社民)もかなり健闘している。保坂氏は残念ながら今回落選してしまったが、以前の中選挙区制であれば今回も当選していた可能性が大である。
まあ、中選挙区制にすると、今回落選した自民党のドブネズミ政治屋や、今回軒並み落選した公明党の候補のうち何人か当選ということになるのも事実だが。それを考慮しても、中選挙区制の方が民意を反映しやすいことは確かだろう。そもそも、現在の小選挙区制なるものは、十数年前に政治改革議論が盛り上がったとき、一度は参議院で否決されたものである。にもかかわらず、その後、当時の与野党(細川連立内閣と自民党)が談合して導入された、という経緯がある。
こういった問題点が、「政権交代」の流れに覆い隠されていることも指摘しなければならない。

最後に、民主党にはもう一言。「初心忘るべからず」「驕れる者久しからず」を肝に銘じてもらいたい。