未明の空、大気汚染のせいで何時ものように星は見えなかったが、一片の雲も見えなかったから「きょうは快晴だろう」との予想通り暑くなった。とは言え40℃超えが続く中での暑さ控えめの3日間、生き返った人は多かったろう。酷暑のせいで5月下旬から夏休みに入った公立校は多かったらしいが、我が家の子供たちが通う学校はきょうから8月半ばまでが夏休みだ。パキスタンにおいて教育は危機的状況にあると長年言われている。オバハンが論文を書くためにと、セッセと教育現場を調査をして廻っていた10年前からも良くなった気配はゼロだ。日本では長時間労働の故に教員になる人が減っているというが、それでも一定のレベルにはあると想う。だがパキスタンの公立小中学校教員に関して言えば、算数の掛け算や割り算も出来ない教員が多々・多々、普通に存在する。そんなレベルの教員たちに習う授業は押して知るべし。また地方では学校へ通っていない子供たちも多く、初等教育の就学率は男子80%、女子70%だとされているが、中等教育になると男子50%女子40%との公式発表だが、これは嵩増しがされていると見るべきかも。ちなみに近年、教育に力を入れているインド、6歳~14歳までの中等教育を義務化し、2020年の時点では就学率99,9%と言うのに対し、パキスタンは15歳までの就学率が40%だったような記憶がある・・
パキスタンが教育に費やす予算もGDPの2%以下で発展途上国の世界平均を大幅に下回り、2022年度の国連統計によれば179ヶ国中172位となっている(北朝鮮、アフガンのデータは無し) 発展著しいインドは69位で教育予算はパキスタンの倍以上GDP比4.64%。意外なことに日本は3%半で121位、既に識字率は100%近い日本だから、現状の教育システムのままで良いと考えているのであろうか? だが読み書きが出来るだけで、自分で考えたり判断したりする能力に欠けた教育(受け身の教育、集団で足並みを揃えることに重点が置かれている)を見直すべき時が来ていると思わないのかね。日本には大昔から「人こそ財産」なる理念が一応あったらしいが。
日本の教育格差はどんどん広がっている、世界は恐ろしい勢いで変化しつつある・・横並びの教育で良いわけはない。