おはようございます。ユウです。
Day1、Day2と
20〜30年以上前の曲のみを歌う
稲葉さんを見て
改めて思ったことがあります。
それは、稲葉浩志という
ボーカリストのすごさ。
いや、前からわかってはいたけど
今回身にしみました。
今年At Your Homeで
自分がB'zを離れた2003年以降の
映像作品を見たとき
わたし、2つの点で
びっくりしたんです。
ひとつは、今も以前と変わらず
ものすごい熱量のステージを
やり続けていること。
もうひとつは
稲葉さんの歌声の変化、です。
あれ?こんな声だったっけ?って
思ったんです。
わたしが知ってる若かりし日の
稲葉さんの歌声は
音域が広くて
ナイフのように突き抜けるような
シャウト&高音と圧倒的な声量
そんなイメージでした。
ELEVENツアーのときが
最高潮で
ただただその迫力に圧倒された一方で
こんなの続けてたら
いつか喉を潰してしまうのではないか…
とこっちがヒヤヒヤするような
危うさもありました。
(その危うさもまた
当時の稲葉さんの魅力だったのだけど)
でも現在の稲葉さんは
当時より太く厚く、伸びやかな声
随所に柔らかさというか丸みも感じます。
昔のような
後先考えない(笑)シャウトは減ったけど
ロングトーンや短く切るようなシャウトを
随所に効かせてメリハリを出している。
圧倒的な声量は変わらずですが
以前はなかった安心感みたいなものを
感じるんですよね。
Day2で「ミエナイチカラ」を歌ったとき
すごいなぁって思いました。
Aメロのど頭からハイトーン
サビもずっとハイトーンが続くこの曲
リリース時は、地声を張り上げて
歌っている感じがしたんですが
今はもっと力を抜いて
リラックスして歌っている。
もちろん完全に
力を抜いてるわけじゃなくて
余計な力が入ってない
力みが感じられない、という意味。
危なげなく
ラクに歌っているように見える。
あぁ、これがミックスボイスという
技法なのかと合点がいきました。
若い頃は
圧倒的な肺活量と体力と
3オクターブ半もの広い音域で
パワーで歌い切る感じだったのが
ミックスボイスを習得してからは
声帯を自在にコントロールすることで
声帯に負荷をかけずに
より太い歌声を
出せるようになったのだと思います。
最近の稲葉さんの歌声は
高音なのに高音に聴こえない。
自分でカラオケで歌って初めて
「え?こんなに高い曲だったの?」って
気づく。
たとえばギリチョや
REAL THING SHAKESなんかは
一聴しただけで「キーが高い曲だな」って
わかりますよね。
でも多分今稲葉さんが
こういう曲を歌っても
昔ほどハイトーン感は感じないと思うんです。
地声を張り上げてたときの
金属的な歌声ではないから。
パワーで押し切る感じではなく
ちゃんとコントロールするテクニックも
今の稲葉さんにはあって
だからこそ、こんなハードなステージを
ずっと続けられているのだなと。
どっちが好きかと言われたら
わたしはどっちも好き!
それぞれ違う魅力がありますね。
次のDay3は
B'z史上最もハイトーン&ヘヴィな時期なので
演奏陣は大変だと思います。
通常のライブで単発的に
この時期の曲をやるのとは
わけが違うし。
けど、ファンとしては
ああいう曲を今の稲葉さんや松本さんが
どう料理するのか
楽しみでなりません。
昔と同じヤバい感じでも痺れるし
今のB'zのようなグルーヴ感のある
アレンジにしてくれても痺れます。
本当に楽しみです。
そんなわけで、今日はこのへんで。
せーのっ!
おつかれ〜。