おはようございます。ユウです。
平日は何かしら音楽を聴いています。
今日は20年以上ぶりぐらいに
「FRIENDSⅡ」を聴いてみました。
↑ブックレット型のアルバムで
紙ジャケと歌詞カードが一体になってます
これから夏が始まるってのに
冬のアルバムを聴くという……w
季節感ゼロでごめんなさい。
ともかく、久しぶりに聴いてみて
とても感動しました。
このミニアルバムは
1996年11月25日にリリースされました。
「いつメリ」収録の
「FRIENDS」と同じく
ストーリー性を持った
全7曲入りのコンセプトアルバムです。
ちなみに1曲目「FRIENDSⅡ」と
5曲目「sasanqua〜冬の陽」は
インスト曲。
リリース当時わたしは中3。
もちろんめちゃくちゃ聴き込んだんですが
いかんせんこのアルバムは
ものすごくアダルトな雰囲気が漂ってまして
初恋も知らない中学生には
歌詞の内容は未知の世界でした。。。
曲調もインスト曲以外は
完全にJAZZですね。
ロックの要素はほぼありません。
よって、B'zのアルバムの中で
最もB’zらしくないアルバムといえます。
1曲目「FRIENDSⅡ」は
アルバムのテーマソングみたいなもので
松本さんがポロポロとつま弾く
アコギの音色がとても温かいです。
2曲目「SNOW」では
稲葉さんはファルセットを多用しています。
失恋によって塞ぎ込んでしまった
男性のつらい心情に
稲葉さんの切ない歌声が
身を切るようなリアルさを添えています。
“君とのことを 思い出す時はいつも
ドアというドアを閉められたよう
「壊してしまいたい」
そんな気持ちになっていた
手放した鳥は 二度とは帰ってこない"
こんな経験、あったなぁ。
稲葉さんの紡ぐ言葉は
どうしてこんなにも的確なんだろう。
ほんと、聴いていて切なくなる曲。
さらに3曲目の「傷心」で
切なさが心の叫びとなって表出します。
「傷心」は
このアルバムの中で
いちばん有名な曲かな?
主人公は傷ついて
自暴自棄になっちゃってます。
”燃え上がるのが怖い 灰になるのが怖い
なにも見ない聞かない 問いには答えない
優しくしないでこれ以上はどうかお願い
あの日のようにまた 自分がわからなくなるよ”
大サビの畳み掛けるような歌詞。
傷つくのが怖くて
一歩先に踏み出せない。
そんな狂おしい経験
わたしも学生時代に
とくと味わいました(笑)
ただ、中学生のわたしには
理解不能な世界観でした。
「大人になったら
こんなに激しく
人を好きになるものなのかな?
わたしもいつか
そんな経験するんだろうか?」
なんて呑気に思ってたけど
当時の自分に言いたい。
うん、するよ。
撃沈するから(苦笑)、と。
さて、4曲目の「BABY MOON」でも
自暴自棄な気持ちは収まりません。
でも、少しずつ変化が。
「傷心」までは主人公は
殻の中に閉じこもっていたのですが
「BABY MOON」では
外に足を踏み出している。
大サビでは
”ああもうどうでもいい いっそ始めてしまおう
ギクシャクしてみよう”
と、半ばヤケになりつつも
心が動き出しているのを感じます。
そして、5曲目が
松本さんのソロ曲「sasanqua〜冬の陽」。
冷え切った心を温めてくれるような
本当に素敵な、優しい曲です。
この曲を契機に
曲調が少し明るくなり
歌詞も前向きになります。
6曲目「ある密かな恋」では
叶わぬ恋だと知りながらも
相手を想っているだけで幸せだと
稲葉さんは歌う。
”君を想って この後ずっと
生きてゆこう それでいい
君を想って この後ずっと
頑張ってゆこう 何も変わらない”
そしてラスト7曲目の
「きみをつれて」。
主人公は完全に前を向いています。
リリース時はわたしの心は
2曲目と3曲目に
完全に持ってかれてたけど
今聴いてみると
「きみをつれて」が心に響きます。
”いいかい これは繰り返しじゃない
だから臆病にはなるな
人は過去に学び 前に進むはずだ
自分に言い聞かせて また転がろう
きっとまだ楽しめる”
主人公の男性は
愛する人とヨリを戻したのか
はたまたきっぱり諦めて
心の中で幸せな空想をするに留め
想いを胸に秘めて
生きることを決意したのか
はっきりとはわからないけれど
前を向こうという強い意志が
伝わってきますね。
稲葉さんらしい素敵な歌詞です。
もうここまで激しい恋愛を
することはないけれど
このアルバムを聴くと
キュッと心が締め付けられるような
なんともほろ苦い気持ちになります。
それとともに
これまでに色々な恋愛をしてきて
最終的にたどり着いた
自分の家族の大切さも実感する。
恋愛って、本当にややこしいし
苦しいし怖いしめんどくさいけど
それもひっくるめて素晴らしいものだなぁと
しみじみ思います。
今、切ない恋愛をしている人が
このアルバムを聴くのは
傷口に塩を
塗られるようなものかもしれないけど
同時にそっと優しく
包み込んでくれるような
温かさも感じられる作品だと思います。
それでは今日はこのへんで。
せーのっ!
おつかれ〜。