B'zの映像作品で
まだ見ていないものが
残り数本となってしまいました。
(レビューを全部書いてるわけじゃないけど)
さて、今日は
「B'z LIVE-GYM2011 C'mon」
をレビューしていきます。
こちらは、同タイトルの
アルバムツアーとなっております。
↑アルバムはこちら
2011年といえば、忘れもしない
東日本大震災で日本中が
深い哀しみに包まれた年でもありました。
アルバムを制作し始めたのは
震災の前年でしたが
震災により制作は一時中断。
B'zのお二人も
さまざまな葛藤を抱えながら
アルバムを完成させ
このツアーに臨みました。
わたし、この作品を見るのが
ちょっと怖くて
後回しにしていたんです。
震災のこと
受け止める自信がなかったのかな?
震災の被害を
まったく受けてないくせに
ダメなわたしです。
でも、蓋を開けてみれば
お二人がこのアルバムとライブで
伝えようとしていたメッセージが
ストレートに心に響く
とても良いライブでした。
大かがりな演出は
前年に行われた
「Ain't No Magic」と同じ
メインステージが
会場中央まで動くというもの。
このときのカメラワークが
とても良くて
稲葉さんと松本さんの
チャーミングで生き生きとした表情を
堪能できます。
アルバム曲は
故郷や大切な人を想う気持ちだとか
痛みや傷を抱えながらも
前を向こうとする人を
力強く、ときに優しく
後押しするような曲が多いですね。
また、ライブの定番曲で
このライブでも演奏された
「裸足の女神」は
失恋した女性を慰める曲だけど
恋愛に限らず
いろんな場面に当てはまる曲だなぁと
しみじみ思いました。
個人的に特に印象的だったのは
月並みですが
まずは「Brotherhood」。
当時Mステでこの曲を歌い
ファン以外の人にも
広く知られるようになりましたね。
このOAはわたしも見ていました。
B'zから離れた時期ではあったけど
心震えました……
さすがだなと思ったのを
覚えています。
さて、話を戻すと
「Brotherhood」は
ライブでの演奏回数が多いけど
毎回感動させられる曲です。
今回は心なしか
いつもに増して稲葉さんの
最後の超ロングトーンのシャウトが
冴え渡ってる気がしました。
魂がこもってましたね。
そしてもうひとつ
印象的だったのは
本編最後のMCから「C'mon」の流れ。
あとはアンコール1曲目の
「いつメリ」でしょうか。
MCの稲葉さんの言葉を簡単に
メモしておきます。
"今回のアルバムは震災の前の年の春から
作り始めて順調に進んでいて
終盤で震災があって、制作が中断しました。
その間、途方に暮れるというか
心が硬直してしまって
自分たちがやってることに
何の意味があるのかと
考えたりもしていました。
でも、被災地に曲を提供したり
テレビで歌ったりすることで
少しずつ自信を取り戻していって
「C'mon」という曲を作りました。
この曲は、「一緒に行こう」という気持ちを
強く込めて作りました。
大切な人といつも一緒にいるのは
難しいかもしれない。
けど、いつも心の真ん中や片隅に
大切な人を留めておいて
いざというときにそれを思い出す。
それでいいと思うんです。
僕たちのことも心の片隅に、いや
真ん中だとうれしいですが(笑)、
置いておいてくれるとうれしいです。"
「Brotherhood」もそうですが
「C'mon」も
B'zはいつでも
あなたのそばにいるよ、
一緒にいるよ、
だから一緒にさぁ行こう
と言ってくれているような曲ですよね。
「ゆっくりでいい、
さぁ行きましょう」
という優しい歌詞にじーんと来ました。
そして、アンコールでは
ステージに雪が舞う演出の後
「いつメリ」が始まります。
イントロが鳴っただけで
歓声が上がってましたね。
冬のライブということで
B'zからの
最高のクリスマスプレゼントですね。
ラストは「Calling」。
この曲、今まで
そんなに好きではなかったけど
今回はかなり胸に響きました。
みんなの声は届いてるよ
もう大丈夫だよ
そう言われているような。
そして今回、ライブ映像終了後に
「Brotherhood」のリハ風景と
各会場のライブ前の円陣の様子が
収録されてました。
仙台の公演だったかな……
稲葉さんがMCで
「いろいろ大変だったね……
でも大丈夫、B'zが来たから!」
って言ってた。
ほんと、わたしたちファンは
B'zがいれば
辛いことも乗り越えられる。
大丈夫だって思える。
多分、みんなそうなんじゃないかなぁ。
わたしも今回のコロナ騒動で
最初のうち結構落ち込んでたんですが
B'zのライブ映像を見始めてから
めちゃめちゃ元気!
毎日、生きる元気をもらってます。
というわけで、
「B'z LIVE-GYM2011 C'mon」は
震災を経て
一歩前に踏み出すための元気をくれる
心温まるステージ
でした。
普段は滅多に聴けない
「いつメリ」も必見です!
それでは今回はこのへんで。
せーのっ!
おつかれ~。