明日は学校の日だ、いやだな~~


この頃Nが日曜の夜になるとつぶやくセリフです。

あんなに学校が好きで好きで、週末はつまらない、と言うくらいだったのに。


金曜日に個人面談が担任の先生とありました。


先生が、私の顔を見るなり言いました。

”なんだかまた事態が違う方向に行っています・・・”と。


違う方向っていったい何?

あのいじめの一件はまだおさまっていなかったのか?


先生の説明はこうでした。


個人面談の時に、Nをいじめたグループの子供たちの親に

何が起こったかをお話をしたそうです。

先生はきっとN側に立ってお話をしてくれていたのだと思います。


それを聞いた親(たち?)は、うちの子供が一方的に悪く言われるのは

おかしい、うちの娘もNとの関係では悩んでいたのです、と。


どんなことでNは彼女(たち?)を悩ませていたのだというの??


親の説明によると、まず、Nは人のものを勝手に触る、話に入ってきて

話題を変えてしまう…ということですが、これは前にも彼女たちの不満として

聞いていました。


その他にもあるの??


Nが”私は帰国○女だから受験が楽でいいでしょ!”と皆の前で言って

ひんしゅくをかった。

Nが別のクラスの子(一番いじわるな子)に”あなたは違うクラスなんだから黙ってて”、と

ひどいことを言った…


と、先生に報告し、Nにも悪いところがあるのだからうちの子を一方的に攻めるのは

かわいそうだ、と言って涙した、というのです。

驚いた驚いた。


そんな思いやりに欠ける言動を果たしてNがとるのだろうか?

でも、もしかしたらそうだったのか・・・

先生との面談中、いろいろ考えてしまいました。

とりあえず、先生には、微妙な年頃の子どもたちですからお互いいろいろあるでしょう。

もしかしたらNのほうにも落ち度があったかもしれません。

ただ、1人を大勢でひどい言葉で傷つけたのは事実なので

そういうことはこれからあってはならないことで、

だからと言って、親に謝ってほしいとか、考えを聞かせてほしいとか、

またこの問題を蒸し返すようなことは考えていませんので。

と、お話しました。


なんだかがっかりしてしまいました。


お宅のお子さんが被害者なのではなく、お互いさまのことでした。

と、いいたかったのかしら??


涙をこらえて家にたどりつくと、早速Nが、

Mama,面談どうだった~?なんて言われたの~”

と聞いてきました。

ありのまま話すのはNにとってつらいだろうとは思いましたが、

うまくごまかす自信もなく、先生の言ったことをそのまま話しました。


しばらく固まってしまったN、

ようやく言葉が出てきました。

”なんでそんな風になっちゃうんだろう・・・”


Nの説明によるとこうでした。

お友達のほうから “帰国○女って試験問題が易しくて簡単なんだって?”

と聞かれたN、その事実を知りませんでした。

家に帰ってきて、Mamaに確かめて、へ~そうなんだ、と知りました。

そりゃそうだ、帰国○女枠って日本語ができない部分を助けてくれるために

あるんだものね。

全部の枠がそうだといいんだけど、そうでないところもあるんだよ、などと

話した覚えがあります。


翌日学校で、それは事実だった、とそのお友達に報告、

”え~いいなあ、”と言われたので “うん、ラッキー!”といったそうです。


それがなぜ、帰国○女枠で受験するから私は楽なのよ!とみんなに言い

いやな思いをさせた、という風に親の口から出てくるのでしょうか??

残念でなりません。


Nはまだ受験がどういうものか、よくはわかっていないでしょう。

周りの人は何年も塾に通って、必死になって勉強しているけれど、

Nはこの間、はじめたばかりです。

ものすごく妬まれてしまったのかもしれないけれど、その感情に気づくほど

受験の厳しさを知りません。

もう少し、私がその辺のことを説明してあげたらよかったのでしょうね。


”あなたは違うクラスなんだから・・・”の発言はこういうことでした。


廊下でグループに囲まれて意地悪を言われ続けて泣いてしまったN.

その際に、最も意地悪な子が、

”あんた、クラスで皆に嫌われてるんだよ、わかってんの?”

と言ったそうです。

そこでNは泣きながら、

”違うクラスのくせに何でそんなこと言うの、黙っててよ”

と、頑張って言い返したそうです。


私はよく言えたね、と思いました。

精一杯の防御のセリフです。

決して攻撃したわけではなく・・・。


しばらく前にこの一件を聞いた時以来、なんてひどいことを言うのだろう、

とはずっと考えていましたし、今でも思い出すだけで涙が出てきます。

辛かっただろう、そして今も辛いだろうって。


そして、今また自分の子供の言ったことを知ってか知らずか

Nの言葉だけをとって攻めてくる親。


どうなってるんだろう、この子達、このクラス、この学校、この社会…

どこか病んでいる、何かが腐っている。


お隣のクラスのもう一人の帰国○女の女の子に至っては

Nよりもひどい状況です、信じられないほど。

面談の時には、そんな状況に悩める親に担任の先生は、

”おたくの子は努力が足りない!” といったそうです。

(N経由の話です、親子で泣いているそうです)


なんと心無い言葉でしょう。

Nから話を聞いて心が凍りつきました。


毎日毎日苦しい思いをして、悩んで悩んでなんとかしよう、と

もがいている親子に対して言う言葉だろうか。


でも、きっと私たちの中にも、いろんな問題があるんだと思います。

アメリカを懐かしむ心もその一つでしょう。

バタバタと落ち着かない毎日で、心が落ち着かないのも原因でしょう。


なんとか、みんなが平和に学校に楽しく行けるように、

ひとつづつの事柄を、ゆっくり考えていきたいと思います。

まずは家族が明るく仲良く暮らしていくことですね。

NもKもなんでも話してくれるような、温かい場所を提供できるように

また明日から考えていきたいと思います。


とりあえず、先生には連絡帳にNの主張を書きましたので

明日先生に渡してもらいます。

Nが一方的に悪かった、と思われてしまっては可哀そうですから

守ってあげられる部分については頑張って守ってあげないと。


いろいろ書いてしまったけれど、

まとめて皆様に報告したくて。


みんなで泣いて暮らしているようなことはありませんのでご心配なく!!

家さがしや願書書きなど、泣いている暇がない、という感じ!?

いつでも前向きの私たちです。