②胸式呼吸の実感方法

まずは胸式呼吸を分かりやすく実感する方法を紹介していきます。
試してみて分かりやすければ何度も実践し、その感覚を体に染み込ませていきましょう。

胸式呼吸の実感方法①…胸部のレントゲン撮影を思い出してみよう!

健康診断などで一度は経験のある胸部レントゲン撮影。
撮影台に上がり、最後に大きく息を吸って息を止めてくださいと言われますね。
あの瞬間は多くの方が胸式呼吸になります。
ではなぜそうなるかという話になりますが、大きく2つの要因が考えられます。
まず1つ目として、“胸部”の撮影と伝えられていることです。
“胸部”の撮影と言われると意識は胸部に行きやすくなります。
そして2つ目として、“大きく”息を吸うと伝えられていることです。
たくさん息を吸おうと思うと、かなり多くの方が胸部をパンパンに膨らますイメージを持ちます。
この2つが噛み合うと、相当意識的に胸式呼吸しやすいはずです。
皆さんもレントゲン撮影を思い出しながら大きく呼吸してみましょう。
どうですか?意識的に胸式呼吸ができましたか?


場合によってはしっくり来ない方もいらっしゃる可能性もありますので、2つ目の実感方法も記載しておきます。
ぜひご自分で一番しっくり来る方法でイメージを固めてくださいね。

胸式呼吸の実感方法②…ラジオ体操の深呼吸を思い出してみよう!

ラジオ体操の最後に行う深呼吸を思い出してみてください。
両手を広げて、大きく胸を広げるあのポーズです。
このポーズは胸を広げている時点でかなり胸式呼吸がしやすい土台ができあがっています。
体の準備ができていることで、負荷が少なく自然と胸式呼吸が体感できるでしょう。
さぁ、ラジオ体操を思い出しながら、両手を広げて胸を広げて深呼吸をしてみましょう。
どうですか?意識的に胸式呼吸ができましたか?

私個人の感覚では②が一番しっくり来る方法で、私の場合はさらに“登山で山の頂上に着いておいしい空気を胸いっぱいに吸い込む”イメージも付け足します。
アロマがお好きな方は、部屋の中を好きな香りでいっぱいにしてから実践してみるといいかもしれませんね。
ここでのひと工夫はぜひ皆さんが自由にカスタマイズして行ってみてください。
今までの生活スタイルや昔から続けているスポーツがあれば、その中にヒントが隠れている可能性は大です。
歌に不安があっても、今の自分に根付いている感覚を歌をうまく歌うことに繋げられたらと思えればわくわくしませんか?



次の項目では、いよいよ腹式呼吸の実感方法について触れていきます。
胸式呼吸同様、日常生活や今までの経験からのあるあるネタで理解しやすいように進めていきます。(1087字)