実写白雪姫新解釈 | 多田あさみオフィシャルブログ「あさみっくす。」Powered by Ameba

実写白雪姫新解釈



今日はレイトショーで、シンデレラを見てきました!


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やっと!やっとみれたー!

ストーリーは、期待通り面白かったのですが
時代背景と貴族の生活など、
当時の諸々を洋書や他の映画などで知っていると、より面白い所があったので

紹介します


あ、ネタバレになるので白字で!


気になる方は反転して下さい(≧∇≦)


まず、物語の舞台となった王国ですが

大国に囲まれた、山が多く、港がある国と言うことで
大国の侵略に脅かされている…ということは
恐らく、山の中に鉱山や金脈のある豊かな国…ですね!

(じゃないと大して領土を増やせる訳でもないのに侵略する旨味もないし)


富の象徴であったと言われる
高価なワックスキャンドルも、山程シャンデリアに使い、舞踏会で各国の大使と姫君を招き、大国の姫君へ嫌味を返せて、
一方的に婚約破棄しても、戦争にならない程…って事は、国土面積は小さくとも
めちゃくちゃ豊かな国力のある国だった訳ですね。

何かしらの天然資源などで貿易にも強く
その為、エラの実家も代々続く
200年の歴史ある大商家だったのではないでしょうか。


それにしても、エラの実家は凄い!

両親存命の時は、馬丁にガードナー、
コックにメイドが居ますからね!

あれだけの使用人雇えるって事は、貴族に匹敵する大金持ちって事ですよ!

しかしながら、貴族ではないので
乳母や執事、フットマン、家令などはいません。

冒頭で言っていた通り、タイトル(爵位)はお持ちでないようです。

乳母が居なかった事もあり、エラは両親の愛情を一身に受けて育った様ですね!


しかし、淑やかに見えるエラも実はお転婆
なんと裸鞍で馬を乗り回しますからね

貴族のお嬢さんも、教養で馬は乗ったでしょうが、裸鞍で乗りこなせる娘は居ないでしょう。

亡き母の遺言通りに、非常に勇気のある子に育っています。

さぁ、そして母を亡くした後

父はなんとか卿の未亡人を後添えとする訳ですが…

卿と呼ばれるからには貴族か、土地の有権者な訳で、来た時の態度などを見ると明らかに元々貴族のお嬢さんみたいですね、継母は。

邪推するに、貴族と戦略結婚(卿と呼ばれるからにはかなり年上の可能性有り)したは良いものの
跡継ぎが産めずに冷遇され、旦那を亡くした事により、爵位も継げず遺産なく、親娘揃って追い出された…と。

貴族が労働階級へ嫁ぐのは恥とされてきましたし、継母にとっても苦渋の選択だった訳です。

そして、寂しさを紛らわす為か、貴族の誇りを金銭で埋める為か、浪費に溺れ
書斎でのエラと父の会話で
新しい旦那も、前妻を深く愛しており
自分と結婚したのは同情だと知るわけです。

うわぁ、昼ドラかハーレクインみたい…


しかも、今際の際にさえ思い出しても貰えず。

そら、多少の意地悪してしまう気持ちもわからなくもない。

なんなら、父親も危険を伴う職業でしたから、遺言書なんかもあって、そこにも実の娘のことだけだったりして…

こうして、継母は恥辱に塗れた
打算の再婚のあても外れ、
貴族ではないため、領土収入もなく、
遺産を食いつぶしながら生活する事になり、再び社交界からは追い出され、
見栄の為に浪費を繰り返し、いつしか借金生活へと突入した訳ですね。

父親存命の時は、商家の金と人脈に群がり
夜会に集まってた貴族達も誰も来なくなり
舞踏会に向かうのも辻馬車…と見事な描写です。

さて、舞踏会でエラが謎の王女と呼ばれる訳ですが

まず、一目見てエラのドレスが一番高価

姉達と違い、クリノリン(針金みたいな骨組み)で膨らませずとも、豊かな広がりを見せるドレス

薄くて軽くて高価な布が山程使われてる訳です。

ダンスシーンをよく見てみると、他の令嬢のドレスからはクリノリンの骨組みが見えていたり(クリノリンがあると、動いた時の動きが違う)違いが良く分かります。


なんてったって、ブランコにも座れますからね…

(スカートをうまいこと捌くかしないと座れないクリノリンが主流の時代で、ブランコ進める王子も凄いですが)

そして、なんといっても
宮廷挨拶であるカテーシーで深く最敬礼が出来る…と。

そして、重い裾を物ともせず、大階段を優雅に降ります。

貴族の娘である、継子二人に出来なかった事をさらっとやってのける。

それに痺れる、憧れるぅー!

っと、冗談は置いといて

更にダンスも、変則のワルツと、ジルバっぽいのもさらっと踊ります。

乗馬(王子しか知らないけど)、礼儀作法、教養、ダンス、各国の姫君に負けないドレスとくれば、そら誰だって王女と言いますよ!

おまけに当時の技術で再現不可な硝子靴


更に、金髪


そして、一分弱で庭の奥から、大広間、大階段をコルセットをつけたまま
硝子の靴で、重いドレスで走り抜ける筋力

間違いない、王族です。

(重い装飾品をつけて優雅に振る舞うことも高貴な人の条件だったとか)


そして、軍馬も追いつけない

四頭だての馬車…どんな馬力だよ…


やっぱり王族疑惑が。


さぁ、そして物語も終盤


ここで、完璧だった設定の中で一つだけ最後まで明かされなかった謎が生まれます。

王子と大国の姫君との戦略結婚を望む
側近の大公に、継母がエラを王子から隠すかわりに、娘達を良縁に嫁がせる事と
自分を伯爵夫人にしろと、脅迫します。

快諾する大公。


見た人は、継母が大公に自分と結婚しろと
脅してるもんだと思いますね。

そして、目論見が完遂する間近で
エラの歌により、監禁されたエラの存在が発覚。

見えない娘を探そうとする騎士隊長(軍位で呼ばれてるからたぶんそう)を諌める大公。


そこで、騎馬隊に紛れていた王子が大公に呼びかけるわけです



が、


その時、王子が言うのです。



「デューク!(公爵)」と。



継母一体誰に嫁ぐつもりだったんだ…(´Д` )



さぁ、そして、王子とシンデレラは結ばれ
物語はハッピーエンドとなる訳ですが


何故、エラは馬を乗りこなし
ドレスでも優雅に振る舞え、礼儀作法が出来、ダンスが踊れ、令嬢の嗜みでもある
歌と裁縫が出来たのか。


それは、エラの髪と、母親に秘密があるのでは?と読み解きました。


劇中の中でも、非常に少数だった金髪

もちろん、エラは母親譲りの美しい金髪です。

劣性遺伝子である天然の金髪は、古くから非常に持て囃され、ゲルマン系の民族に多かった様です。

そして、ゴットマザーの存在を信じていたエラの母。

もしかして、ゲルマン系貴族の令嬢が商人として国を訪れた父と出会い、


ゴットマザーの力を借りて、駆け落ちしたのではないでしょうか?


それなら、あの土地に少ない金髪も
エラの謎の教養も、母親から教え習ったとして、ギリギリ納得出来る気もします。


そんな妄想まで捗る、素敵な映画でした。

以上は私なりの解釈(妄想混じる)ですが
再び観る事があれば、ひっそりと思い出して、参考にしたり、しなかったりしてみて下さいな


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