筆者が株式投資に取り組み始めてから6年以上が過ぎました。
この間、1〜3月に大きな下げに打たれた事が何度か
あったと記憶しており、実際に日経平均がどう動いたか
数字を見てみようと、前年最終日の終値を「1.0」として、
以後3ヶ月の株価がどう動いたかをグラフにしてみました。
なんと、奇数年は上昇、偶数年は下落、と、綺麗に割れました。
当時のメモを見てみると、下落した年の大きな材料は;
2018年; FRBの利上げと、米中貿易摩擦が問題視され始めた。
2020年; コロナ禍の始まり。
2022年; ロシアのウクライナ侵攻開始。
因みにFRBの政策金利の動きは以下の通りです。
今、見直せば、2018年の上昇など、その後の動きと比べれば
可愛いものですが、低金利が長年続いた後だったので
当時は深刻に受け止められたのでしょうね。
米中貿易摩擦は2018年3月に当時のトランプ大統領が
中国製の鉄鋼製品などへの関税引き上げを宣言した事から
深刻化した訳ですが、それ以前から予兆はあった模様です。
2020年のコロナ禍の深刻さは言うまでもありません。
2022年のロシアのウクライナ侵攻は、実際に攻め込んだのは
2月24日でしたが、ロシアの国境付近への集結は1月には
始まっており、市場は警戒を強めていました。
本件が単なる地域紛争に留まらず株式市場に大きな影響を
与えたのは、当事者のロシアが資源大国であり、ロシアへの
経済制裁が西側諸国の材料不足を招いた事、それが
コロナ禍による物流網分断で「不景気下でのインフレ」
という厳しい状況から立ち直りつつあった世界経済に
大きな負担となった事、などによります。
「偶数年の1〜3月の日経平均は下がる」
これは単なるアノマリーであり、特に2020年と2022年とは
特殊事情があった訳で、2024年もアノマリー通りに
下がるとは限りません。
しかし、世の中、何が起こるかわからず、
ある程度は警戒しておいた方が良さそうです。
投資は無理のない範囲で!