2024年1月、新NISA、開始! | 投資家リプリーの気まぐれブログ

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株式投資に関して気になった事、調べた事などを気まぐれにアップしていきます。

2024年1月、いよいよ新NISAが始まります。

 

(1) そもそもNISAって何か?

(2) 2種類のNISA

(3) 新NISAは現行NISAと何が違うか?

(4) お勧めの新NISAの使い方は?

 

これから投資を始めようという様な初心者の方のために

上記(1)(2)(3)(4)について、できるだけシンプルに判りやすく

説明したいと思います。

 

(1) そもそもNISAって何か?

 

 ずばり「利益に税金が掛からない口座」の事です。

 

 投資の事をよく知らない方が時々

 「NISA買う」などと言っているのを聞きますが、

 これは間違いです。

 正しくは「NISA買う」です。

 

 投資による利益には二種類があります。

 

 (a) 株や投信など(金融商品と言います)を買って、

  値段が上がるのを待って、それを売って得る利益。

 

 (b) 買った金融商品を売らずに持っているだけで

  定期的にもらえる配当金や分配金など。

  → 年に一回、半年に一回、3ヶ月に一回など様々。

 

 こうやって得た利益には、税金がかかります。

 現在の税率は、所得税15%、復興特別所得税0.315%、

 住民税5%、合計で約20%です。

 

 NISAとは、この約20%の税金がゼロになる口座の事です。

 金融商品をNISAで買うと、そこから得られる配当金/分配金も、

 将来その金融商品を売って得られる売却益も、全て無税になります。

 

 注) 配当金については、証券会社に登録する受け取り方が4種類あり

  その内の「株式数比例配分方式」でないとNISAでも無税になりません。

  他の3つの方式だとNISAでも約20%の税金がかかります。

  その場合は「株式数比例配分方式」に変更しておきましょう。

 

 NISA口座は銀行や証券会社で開設できます。

 但し、各自一つの金融機関でしか開設できません。

 各金融機関毎にNISAで買える金融商品は異なります。

 個別の企業の株は証券会社でしか買えません。

 

 従い、NISAで個別株を買うつもりならNISA口座は

 証券会社で作りましょう。

 個別株を考えていないなら、銀行でも構いません。

 

 でも私が見る限りでは証券会社の方が取り扱い商品の

 種類が多めで、特に購入手数料の無いものが多いようです。

 (銀行でも購入手数料の無いものはありますが、数が少なめです)

 

 一方、多くの人は給与などの収入は銀行口座に振り込まれ

 預金も銀行でお持ちかと思います。新規の投資資金は

 銀行にあると思うので、銀行でNISAを開設すれば

 投資資金を移したりなどの手間が減ります。

 

 個別株の取り扱いや選択肢の多さを重視するなら証券会社、

 預金や収入との連携などの使い勝手を重視するなら銀行、

 で作るのがいいと思います。

 

 

(2) 2種類のNISA

 

 2024年1月から始まる新NISAには、2種類の仕組みがあります。

 「成長投資枠」と「つみたて投資枠」です。

 

 (a) 成長投資枠;

  年間の決められた枠内で、好きなNISA対象の金融商品を

  いつでも好きな時に好きな金額分を買える仕組みです。

  金融商品は、株、REIT、ETF、投信が選べます。

 

  年間の購入枠は240万円。

  一括で240万円分を買ってもいいし、毎月20万円分ずつ

  分けて買ってもいいし、もちろん全部買う必要はなく

  買える分を買えるだけ買うのでOK。

  思いついた時期に思いついた金額をバラバラに買ってもOKです。

 

 (b) つみたて投資枠;

  毎月、同じ金融商品を同じ金額分、買い続ける仕組みです。

  金融機関によっては毎月でなく毎日買う方式を選べる所もあります。

  また、途中で金融商品や金額を変える事もできます。

  金融商品は、投信のみです。

 

  年間の購入枠は120万円。

  最大で毎月10万円ずつ買い続ける事が可能。

 

 新NISAの場合、上記の(a)と(b)を同時に行う事ができます。

 最大で年間360万円。結構な金額です。

 

 

 (c) 保有限度額;

  年間の購入枠は上記の通りですが、それと並行して

  「保有限度額」というのがあります。

 

  成長投資枠の場合、保有限度額は1,200万円です。

  つまり、毎年購入枠240万円いっぱいまで買い続けたら

  5年で限度額に到達し、それ以降は成長投資枠で新たな

  商品を買う事ができなくなります。

 

  しかし、成長投資枠で買った金融商品を売った場合、

  翌年にはその分だけ限度額が復活します。

 

  また、限度額の計算は購入価格で計算されます。

 

  例; 

  ・数年かけて成長投資枠で累計1,000万円分の株を買った。

   その間、株価が上がり、価値が1,600万円になった。

   → 今の価値で見ると保有限度額を超えているが、

    購入価格で見ると総計1,000万円なので、

    まだ200万円分を成長投資枠で買える。

 

  ・その後、更に200万円分を買い、成長投資枠での購入額は

   累計1,200万円、現在の保有分の価値は1,800万円になった。

   → これ以上は成長投資枠では何も買えない。

 

  ・保有分1,800万円の内の300万円分を売って現金化した。

   現金化したのは300万円だが、その購入価格は200万円。

   → 300万円分を売った得た利益100万円には税金はかからない。

   → 売った翌年、保有限度額に200万円分の空きができ

    成長投資枠で新たに200万円分購入可能となった。

   

  つみたて投資枠の保有限度額は 1,800万円。

  但し、並行して成長投資枠も持っている場合は、その分が

  差っ引かれます。

  → 成長投資枠を 1,200万円持っている場合は、

   つみたて投資枠の保有限度額は600万円になります。

 

  

(3) 新NISAは現行NISAと何が違うか?

 

 重要な違いは4点;

 

 (a) 保有期限がなくなり、無期限で保有できる様になった。

  → 現行NISAは5年。

   購入した年を1年目として、5年目の年末には

   それ以降どうするか決めねばならない。

   (その時点で含み益があれば利確して無税のメリットを

   取れるが、含み損があると大変)

   新NISAではそんな必要はなくなった。

 

 (b) 購入枠や保有限度額が増えた。

  → 新NISAの金額は上述の通り(現行NISAの金額は省略)。

   年間最大360万円もあり、そこそこの年収の人なら

   投資を全てNISAでカバーできる(投資から得られる

   利益を全て無税にできる)事になる。

 

 (c) 持ってるものを売ったら、翌年には保有限度額が

  復活する事になった。

  → 現行NISAでは、上限まで買ったらそれで終了。

   売っても枠は復活しないので、無税のメリットも

   1回使ったら終わり。

   新NISAでは1回利確して無税のメリットを取っても

   翌年に枠が復活し、再度買って無税のメリットが取れる。

 

 (d) 成長投資枠(現行NISAでの呼び名は「一般NISA」)と

  つみたて投資枠とを並行して持てるようになった。

  → 現行NISAでは、どちらか一方のみの選択制

 

 これらの変更により、新NISAは現行NISAよりも

 はるかに使い易い良い制度になったと思います。

  

 

(4) お勧めの新NISAの使い方は?

 

 この点は色んな考えをお持ちの方がおられるでしょう。

 以下はあくまで私の個人的な考えで、こうやったら

 絶対儲かるとの保証はできませんが、特に初心者で

 長期の資産形成を考える方には、良い方法だと思います。

 (自分の娘もこのやり方をする予定です)

 

 名付けて「勝ち馬に乗れ!GPIFマネっこ大作戦」

 

 GPIFとは「年金積立金管理運用独立行政法人」の略称で、

 運用資産は約219兆円(2023/9末)、世界最大の投資家で

 業界では「クジラ」などと呼ばれています。

 

 GPIFの2001年度からの22年半の累積利益は約126兆円。

 リーマンショックや東日本大震災、コロナ禍などを乗り越えて

 これだけの結果を出しています。

 

 GPIFの運用方針をざっくり言うと;

 (a) 基本的に、以下の資産を25%ずつ持つ。

 ・国内株式

 ・海外株式

 ・国内債券

 ・海外債券

 (b) 各々の価値が上下し、比率が25%から大きく乖離したら

  比率の高くなったものを売り低くなったものを買って調整する。

 

 要は「分散投資でリスクを下げる」

 「高いものを売って安いものを買う」

 この2点を実践していると思います。

 

 この方針を参考にし、かつ長期投資でメリットの大きい

 「ドルコスト平均法」を取り入れたのが以下の方法です;

 

 ① まずは、幾らの金額を新NISAに使えるか決める。

  → 毎月の収入から毎月の支出を引いて幾ら残るか?

  → 預貯金がある場合、いざと言う時のために

   とっておくべき金額を除くと幾ら残るか?

 

  これらを元に、新NISAに年間で投資する金額を決める。

  (毎月の収入から幾らx12ヶ月分+預貯金から幾ら)

 

 ② 年間で使う金額(最大360万円)を決めたら、それを1/12に分け

  毎月決まった日に投資する。

  但し、毎月の投資分を更に分けて1/3を「つみたて枠」に、

  2/3を「成長投資枠」に投資する。

 

 ③ 2024年1月、上記②で決めた金額を、25%ずつに分けて、

  以下の4分野の投信を「つみたて枠」「成長投資枠」

  各々で買う。

 

 ④ 2024年2月、4分野の投信の時価が変わっているので、

  現在の保有分と2月の投資分の合計が各分野25%になるように

  「成長投資枠」の金額を調整して2月分の投資を行う。

  → 「つみたて投資枠」の金額は決まっているので、

   金額を自由に決められる「成長投資枠」を調整に使う。

 

 ⑤ 以後、毎月、その月の投資を行った後の時価が

  各分野25%ずつになるように成長投資枠を調整して

  投資する事を続ける。

 

 ⑥ 途中で資金が厳しくなったり、逆に余裕が出てきたら、

  月々の投資金額を修正して、同じ手法を継続する。

 

 ⑦ これを継続して投資額合計が保有限度額に到達したら、

  その時の状況や本人の好み次第で以下のような対応を取る。

  ・普通の課税口座で同じ方法の投資を継続する。

  ・NISA口座の保有分から幾らかを売って利確する。

   そして翌年、復活した枠を使って同じ手法を継続する。

  などなど。

 

如何でしょうか?

 

この方法で、4分野の分散投資でリスクを低く抑え、

かつ「安い時に安いものを多く買う」という

ドルコスト平均法の強みを活かす、長期投資に

ピッタリ合った方法だと思います。

 

よかったら参考にして下さい。

今回の記事は、特に初心者の方、何にどう投資したら良いか

決めかねている方には結構役に立つのではないかと自負しています。

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以上です。