3月頃、下記の様な記事がニュースになりました。
「東証が、PBRが1倍を下回る上場企業に対し
株価水準を引き上げるための具体策の開示を求める」
これを踏まえ、低PBR株に追い風が吹くかも、と考え、
以下の基準で東証に上場している企業を3/31時点の数値に
基づいてスクリーニングしました。
① PBRが 0.5未満
② 予想営業利益率が 10%以上
③ 自己資本比率が 50%以上
④ 予想PERが 10未満
その結果、16社がヒットしました。
(詳しくは、当時の記事をご参照ください)
さて、その後この16社の株価は上がったのかどうか?
9/1終値で見た結果、以下の通りでした。
この間、日経平均は17%上昇しています。
日経平均を超えるパフォーマンスを見せたのは 5社のみでした。
ダントツのトップは INPEXで、約半年で 50%上昇しました。
次いで、南総通運、日テレ、玉井商船、光ビジネスの4社が
20%前後の上昇率。
次いでゴールドクレストが日経平均にギリ届かず 16% 上昇。
それ以外は 7社が一応上昇したが上昇率は 1〜6%と低く、
3社は株価が下がりました。
16社の内の12社は3月決算でこの期間中に通期決算を
発表していたので、その結果(増収か減収か、増益か減益か)も
記載しました。
この 16社を見る限りは「低PBRなら株価が上がる」
という事でもなさそうで、「増収増益なら沢山上がる、
減収減益なら下がる」という事でもなさそうでした。
結局は、低PBRであっても、それ以外の中身をよく見なければ
いけない、という事なのでしょうね。
(あたり前田のクラッカー、ですが)
さて、9/1の数値に基づいて同じスクリーニングをしてみると、
今回は以下の 8社がヒットしました。
7社は 3/31のリストからの残留組で、新規はユニバーサルのみです。
ユニバーサルは前回はPBRが 0.54でリストに入りませんでしたが、
今回は 純資産(分母)が増え株価(分子)が下がったのでPBRが0.47に落ち
リストに入りました。
前回はリストに入っていたのに今回抜けた 9社は;
① INPEX、玉井商船、光ビジネスの 3社;
株価が上がりPBRが0.5を超えた為に抜けた。
→ 超えたと言っても 0.51〜0.64で、まだ「低PBR」と言えます。
② 他の 6社は;
・減益で PERが上がり 10を超えた; 4社
・営業利益率が 10%未満に落ちた; 2社
でした。
以上です。
尚、この記事の内容は筆者個人の考え方に基づいたもので、
別の見方をされる方もおられるかもしれません。
また、内容には筆者の書き間違いや勘違いが含まれているかもしれません。
いずれにせよ、この記事は投資を推奨するものではありません。
数字はご自分で検証の上、投資は自己責任でお願い致します
文中、ちょっと当たり前の事を書いてしまったので、
よかったらクラッカーをどうぞ。