上場企業のAbalance 、略称エーバラが8月31日、
ストップ安となりました。
8月に入ってからのエーバラの株価は、
・決算発表延期を受けて 14日にストップ安。
・決算発表が予定より早まり、18日にストップ高。
・決算内容を受けて 21/22日に2日連続ストップ安。
…と激しく動いた後は、落ち着いた動きでした。
これが、31日に再度、ストップ安です。
何があったのか?
8月21日前場までの株価の動きや決算内容などについては
このブログの21日の記事に記載していますので、
よろしければご覧ください。
それ以降の株価の動きは下図の通りです;
(本日、9月1日の株価は10:00時点のものです)
情報サイト「株探」によれば、下落の背景は;
「30日公表の決算説明資料を弱材料視か」
8月18日発表の短信の内容を受けて2日連続ストップ安となり
そこで株価は一旦落ち着いたのに、今回の決算説明資料の
発表を受けて再度ストップ安…
短信と決算説明資料とにそれ程の違いがあったのか?
私が見た限りでは、一見して齟齬は見当たりません。
2024/6期見通しも同じ数字です。
ところが、短信の前、6月に行われたセミナーの資料を
見てみると、下のページに重大な修正がありました。
6月セミナー資料;
今回の決算説明資料;
6月の資料では「利益率大幅向上へ」との記載があります。
短信でも「主要部品の内製化によるコスト削減を実現し
利益率の向上が期待される」となっており、
6月セミナーの内容を追認している様な格好になっています。
これが、今回の資料では「緩やかな利益率の向上」に変わってます。
主要部品の内製化によるコスト削減を実現し、利益率の向上が期待されるだけでなく、主要部品の内製化によるコスト削減を実現し、利益率の向上が期待されるだけでなく、
また、30日の資料の題名には「今後の見通しについて」とあるのに
中期計画については「今年度中に公表する予定」に留めています。
今回のストップ安の原因はこの辺りでしょうね。
(個人的意見です)
そもそもエーバラは、2023/6期の売上は前年の2.3倍超、
営業利益は約8倍と大幅な増収増益を記録しながら、
2024/6期見通しは売上、営業利益、共に約16%増に留まりました。
これが、21日/22日のストップ安の最大の原因と考えられます。
だがそこで踏み止まったのは、「中長期計画への期待、
特にセル工場稼働による利益率大幅向上」があったから
ではないでしょうか?
これが、今回の資料で「中長期計画はまだ出せず、
セル工場稼働による利益率向上は緩やかなものに留まる」
と判明した為、今回の失望売りを誘ったのだと思われます。
あくまで個人的意見ですが、ご参考になれば幸いです。
以上です。
尚、この記事の内容は筆者個人の考え方に基づいたもので、
別の見方をされる方もおられるかもしれません。
また、内容には筆者の書き間違いや勘違いが含まれているかもしれません。
いずれにせよ、この記事は投資を推奨するものではありません。
数字はご自分で検証の上、投資は自己責任でお願い致します。