日経平均の7月の数値は以下の通り:
始値 33,517
高値 33,762 ( 3日)... 前月高値の33,772からは下落
安値 31,791 ( 12日)... 前月安値の30,853からは上昇
終値 33,172 …前月終値比 ▲0.05%
6月〜7月の日足は以下の通り。
4月に「オマハの賢人」ウォーレン バフェットが
日本株に追加投資を検討しているとの報道が出て以来
日経平均は上昇、多少の上下を入れながらも
6月も上昇を継続しバブル後の戻り高値を何度も更新。
ところが、6月FOMCの結果発表
「6月は利上げ見送り、7月以降に利上げ再開する可能性大」
を受けて6月中旬には上昇が止まり概ね32,300〜33,800辺りの
レンジに移行し、7月に入った。
7月に入ると初日は上昇したが翌日からは以下要因により
5日続落し、上述のレンジを下抜けしダブルトップを形成した。
① 中国/欧州の PMI悪化 → 世界的な景気先行き不安
② 6月FOMC議事要旨公表 → 参加者の利上げ意欲の強さを再認識。
③ ETFの分配金捻出の売りへの警戒 → 7日/10日で 1兆円超との報道。
以後は一段下がった 32,000〜33,000辺りのレンジで推移。
その間の市場の注目は以下の2点;
① 7月FOMCでは0.25の利上げが予想されたが
次の9月以降も利上げは続くのか?
② 27/28日の日銀の金融政策決定会合にて
金融緩和政策、特にイールドカーブコントロール(YCC)を
修正するかどうか?
これらに関する報道を受けて日経平均も多少上下したが、
その間に発表された日米の企業決算が概ね良好であった事もあり
大きな動きにはならず上述のレンジ内での動きに留まった。
結局、①については7月は予想通りとなり、
9月以降は当初は利上げ継続の予想が多かったが、
「利上げは7月で終わり」との予想が徐々に強まってきた。
②については「YCC修正」というリーク記事を受けて翌日28日の
日経平均は朝に大きく下げたが、実際に修正が発表されると
乱高下の末にかなり戻して引けた。
そして翌営業日の本日7/31、日経平均は大幅上昇し、
上記のレンジと25日線を上抜けた。
この上昇の背景は前週末の米株上昇、円安進行に加え、
YCCが修正された事で金融政策変更議論が当分は落ち着くと
見られる事などと思われる(個人的意見です)。
日経平均の月足チャートは以下の通り:
長期の緩やかな上昇トレンド(緑線)のレンジの
上限辺りでうろついてるように見える。
さて、今後の動きはどうなるか?
次のFOMCは9月19〜20日です。