日経平均、2023年2月の動き | 投資家リプリーの気まぐれブログ

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日経平均の2月の数値は以下の通り:

 

始値 27,483

高値 27,821  (  6日)... 前月高値の27,502からは上昇

安値 27,046 (22日)... 前月安値の25,661からは上昇

終値 27,445 ... 前月終値比 +0.4%

 

1月〜2月の日足は以下の通り。

 

1月18日の日銀の金融政策決定会合で大規模金融緩和政策の

現状維持が決まり上昇を始めた日経平均は1月24日に

75日線と200日線とを上抜けすると、以後は2月2日未明の

FOMC結果発表を前に様子見機運で膠着。

 

そのFOMCの結果は以下の通り;

・利上げ幅は前回の0.5%から0.25%に縮小(事前予想通り)。

・声明には「今後も継続的な利上げが適切」との文言あり。

・パウエル議長会見では「インフレ沈静化のプロセスが

 始まったと初めて言える」との発言あり。

 

この結果、売り気/買い気が交錯し、全体としては無難に通過。

 

その後、2月6日には「政府が日銀 黒田総裁の後任として

雨宮副総裁に就任を打診」とメディアが報道、

金融緩和政策継続の思惑が広がり、日経平均は一段上昇。

→ その後、これが誤報で実際の候補は経済学者の植田氏で

 あると判明したが、植田氏も金融緩和継続が必要との

 意見である事から悪材料にはならなかった。

 

その後、日経平均は企業決算やFRB高官発言、

米経済指標やそれらを受けた米株の動きなどに影響されて

上下しつつも、概ね75日線/200日線のある27,200近辺から

28,800円近辺までの狭いレンジ内で推移。

 

2月21日に米10年国債利回りが3.9%台に乗り今年の

高値を更新。

 

利回り上昇に加え、小売大手の冴えない決算/見通しを

受けて米経済先行きへの不安が高まり米株が大きく下げると、

翌22日には日経平均も大きく下落し上述のレンジを下抜け。

 

だが休日を挟んで翌営業日には米株の反発や

日銀次期総裁候補 植田氏の所信聴取にて

金融緩和継続との発言を受けてレンジ内に戻り、

そのまま上述の狭いレンジ内で月末を迎えた。

 

 

日経平均の日足をもう少し長い期間で見ると以下の通り;

昨年3月末からの広めのレンジ内での動きとなっている。

 

 

なお、日銀のETF買いは、昨年7月〜11月には無く

12月に1度、12月2日に約7億円分買われたが、

本年は1月に続き2月も無かった。

 

 

日経平均の月足チャートは以下の通り: 

緩やかな上昇トレンドの中にある様に見えます。

 

さて、今後の動きはどうなるか?

 

今後も市場の最大の関心事は従来通りに以下の通りと思われます;

①米FRBがどこまで利上げを継続し、いつ利下げに転じるか。

②高金利が米経済にどの程度の悪影響を与えるか。

 

この判断材料となる経済指標(特に物価と雇用)やFRB高官発言、

などを受けて今後も上下すると見られます。

 

という中で、沈静化が期待された米国のインフレが

ここへ来てまた強まりだした事が大きな懸念材料です。

 

尚、次のFOMCは3月21〜22日です。

 

以上です。