ロシアのプーチン大統領が核攻撃の可能性を示唆しだしています。
北朝鮮は日本上空にミサイルを撃ってきています。
本当に核戦争が起きるか?
起きた場合に日本が核戦争に巻き込まれるか?
この点は議論の余地はあるかもしれませんが、はっきりと言えるのは
「可能性はゼロではない」という事です。
日本には「Jアラート」という立派なシステムがあり、Jアラートが
鳴ってから着弾まで2分以上はありそうなので、この2分間で
何をするべきか、何ができるのか、その後にどうするか、
などを把握しておく事が万一の場合に生死を分ける事に
なるかもしれません。
「東京核撃」というコミック(集英社、細野史羽著)にこの辺りが
詳しく記載されているので、一読(いや、熟読)される事をお勧めします。
このコミックから学んだ事をざっくり書くと;
(1) 核爆発が起きた時の被害は、まず下記の3波;
①熱線;中心温度数千万度の火球から一瞬で降り注ぐ。
熱線の放射は10秒で大幅に減じる。
②光線;光の形でもたらせられる初期放射線。
通常の建材などは透過。1分間放射され続ける。
(放射が止まっても周囲は残留放射線が渦巻いている)
③爆風;音より速い衝撃波。半径2kmの建物は99%が破壊され
窓は砕けガラス片が無数の弾丸の様に飛び散る。
上記での平均死亡率は、20キロトン核爆発(長崎レベル)で
爆心から半径2km以内では約6割、2km以遠では約14%以下、
4km地点で1%との事。
(2) その後、死の灰や黒い雨などで放射能被害が徐々に拡がっていく。
(3) 従い、生き延びる為にまず大事なのはJアラートが鳴り次第
(1)の被害を軽減する為の手を打つ事。
その為には;
(a) 外出中なら、できるだけ頑丈そうな建物の中に入る。
ベストは地下鉄の駅。
(b) 建物の中では、窓、シャッター、カーテンなどを閉め、
できるだけ窓(地下鉄なら出口)などから離れる。
可能なら遮蔽物の中に隠れ、窓や出口に背を向けて
しゃがんで目と耳を押さえ口を開ける(眼と鼓膜を守る)。
(4) 爆発の被害を生き延びたら、次に考えるのは
「そのまま屋内に留まるか?」或いは「遠くに逃げるか?」
ポイントは爆心との距離と残留放射線。
20キロトンレベルの爆発の場合;
① 半径2km以内;爆発の後は大火災が起きる。
かつ残留放射線も凄いレベル。
一刻も早く地下鉄で逃げる(動いてなければ線路を歩く)。
地下鉄がなければ車、バイク、自転車、何を使っても
いいから爆心から離れる。
② 半径2〜5km;火災の危険は低いが、残留放射線は危険。
屋内に1時間退避後、地下鉄で逃げる。地下鉄がなければ上に同じ。
→ 待避中に携帯を充電しましょう。
③ 半径5km以遠;火災の危険は非常に低いし、残留放射線も
室内の方がマシ。残留放射線は7時間経つと1/10に減るので
時間をおけば外の危険も下がる。
ので、当面は屋内で待避し続ける。
→ 換気扇は止め、窓に目張りとかして外気の侵入を防ぐ。
爆心からの距離が判らない場合、周囲を見る。
車が横転していれば2km以内の可能性が高い。
周囲の窓ガラスが割れてなければ5km以遠の可能性が高い。
上記くらいは覚えておいた方がいいかと思います。
もっと詳しく知りたい方は、ぜひ「東京核撃」を読んでみて下さい。
プーチンやキムさんが愚かな決断を下す事の無い事を切に祈りつつ…
以上です。