日経平均、2021年9月の動き | 投資家リプリーの気まぐれブログ

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日経平均の9月の数値は以下の通り:

 

始値 28,179

高値 30,795 (14日)... 前月高値の28,279から上昇

安値 28,179 (1日)... 前月安値の26,954から上昇

終値 29,452 .... 前月終値比+4.9%

 

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6月15/16日のFOMCにて利上げ開始時期見通しが従来の「2023年過ぎた後」から

「2023年中」に前倒しされ、更に「2022年の利上げもあり得る」との

セントルイス連銀総裁の発言をきっかけに下降トレンドに入った日経平均。

 

以降は以下①②の要因の綱引きにより上下に振れながらも、③の要因のマイナス効果を

はねつけられずに下降トレンドを継続していた;

①国内のワクチン接種進展による「コロナ後」の経済正常化への期待。

②米国での物価上昇と雇用回復に伴うテーパリング/利上げ早期化懸念。

③コロナデルタ株による感染第5波の来襲とそれに伴う緊急事態宣言発令/地域拡大。

 

しかし、8/27(金)にパウエルFed議長が「テーパリングは年内開始が適切だが、

だからといってすぐに利上げする訳でない」と発言、

更に8/31には9月末に自民党総裁選を控えた菅内閣の追加経済対策への期待が拡がり、

日経平均は反発し下降トレンドラインを上抜けた。

 

以後はNasdaqとS&P500の最高値更新につられて日経平均も続伸。

そして9/3に菅首相が自民党総裁選への不出馬を表明すると上昇ペースを速め、

9/14には31年振りにバブル以後の最高値を更新した。

 

しかし、翌15日には急騰への警戒感から利確売りが出て反落。

更に中国の不動産大手 恒大集団の過剰債務問題が世界的な信用不安を招くとの憶測が

拡がり、下げ幅を拡大。

 

だが、恒大問題によるパニック売りは数日で収束し、9/21−22のFOMC結果が

想定内であった事から祝日明けの9/24には日経平均は猛反発した。

 

しかし、週明けの9/27から米国長期国債利回りが急上昇してNasdaqが崩れ、

更に米政府債務上限問題深刻化(後述)を受けて9/28に米株が全面安となると

翌29日には日経平均も大幅に下落、30日も続落し、9月を終えた。

 

米政府債務上限問題とは;

・米政府が発行できる国債残高は法律で上限が決められている。

・しかし、コロナ対策等の歳出増大ニーズを受け上限を一時的に凍結していた。

・上限凍結は8月に期限が切れ、政府は延長か上限の引き上げを図っているが

 共和党の賛同を得られず、民主党でも一部造反もあり上院を通過できていない。

・10/18までに延長か上限引き上げができなければ、債務不履行となるリスクがある。

 

本件は解決するまでは株式市場の重石になりそう。

尚、日銀によるETF購入は9/29に701億円が実施された(6/21以来3ヶ月超振り)。

 

 

また、コロナ感染第5波は第4波までとは桁違いに大きな波で8月の日本の株式市場を

翻弄したが、9月に入って急激に減少し、緊急事態宣言も9/30に解除された。

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9/29には自民党総裁選が実施され、岸田文雄氏が当選。

但しこれは市場はあまり材料視してないように見受けられる。

 

以上です。

 

PS 

近所にヤツドキという洋菓子屋がオープン。

早速、買って食べてみるとめっちゃ美味でした。

製造元はシャトレーゼでした。美味しいはずだわ。