パソコン・スマホ教室に関わっている身ではありますが、正直言うと私スマホが嫌いです。
スマホを使い始めたのは約10年前、当時は全く使いこなせなくてメールと電話だけ。
それ以外は画面が小さくて文字が読めない、キーボードが小さくて入力を間違える、画面をタップしても微妙に違うところをタップして変な画面に遷移してしまう等等で「なんだ、これ? 使いにくいなあ」
シニアの天敵 QWERTYキーボード
当教室でも多くのシニアの方たちがスマホの講座を受講されています。
携帯電話からスマホに買い替えたけど、電話の受け方が分からない、画面を見ても何がなんだか分からない、難しいのでほとんど使っていない等。
そうなんです。
「慣れてしまえば簡単ですよ」なんていう謳い文句に惑わされてはいけません。
簡単ではないのです。特に最初のハードルは高いです。
シニア世代にとってタップ、スワイプ操作というのは慣れない操作であるし、指が乾燥しているとかで最初は中々うまくいかないこともあります。
また用語もカタカナの専門用語が多く(タップ、スワイプ、ドラッグ、アカウント、ブラウザetc.)マニュアルを見ても何のことやら、チンプンカンプン。。。
決してこの教本のことではありません、参考例です
しかし世の中はどんどんスマホを活用したサービスが増えている。
これは便利になっているだけであればいいのですが、スマホが使えないと不利益なことが多くなってきている。
これはスマホが使えないと、、、
私も確定申告を行う際、毎年パソコンで入力していました。
しかし今年3月に税務署に行くと、あれっ、パソコンが見当たらないぞ。
係の人に聞いてみると「パソコンの台数が少ないので待っていただくことになります」だと。
そして「スマホであればすぐにできますよ、、、」悪魔の囁きのような。
何分待つのか分からないので渋々スマホで行うことに。。。
結果は入力ミスをしてしまい、また足を運んで再作成することになってしまいました。
これはパソコンの場合、作成する書類の全体を見ながら作業できるのですが、スマホは部分的しか見れないので入力する場所を間違えてしまったのでした。
やれやれ。我ながら情けないけど。
「なんでもかんでもスマホでやらせるな!」と叫びたいところですが、色々なことがスマホでもできるようになってしまう。
スマホにした方が便利だし、コストも大幅に抑えられるのなど理由で、スマホに移行していくことは時代の流れなので逆らうことはできないようです。
しかしです。
スマホを売っている側、サービスをスマホに移行させていく側に問題はないのか、使えない人だけが悪いのか。
そこに疑問やどうも釈然としない気持ちになります。
売る側は売りっぱなし状態、またアンドロイドスマホではメーカーが競争した結果、画面構成がバラバラ、操作や表示がメーカー、機種によってバラバラ、あれやこれやと使わないサービスや機能を追加するのでどんどん分からなくなっています
(その点アップルのアイフォンは統一されており使い勝手が違うということは少ないです、ただ本体価格が高いのが難点)
スマホが社会インフラの一部となった今、売る側とサービスをスマホに移行する側は(特に行政)後のサポートやフォローを考えていかないと「デジタル難民」と言われるスマホを使えない人を置き去りにしたまま、デジタル化・スマホへの移行が進んでいくことになる。
心配になってしまいます。
メーカーにはデザインを統一する、「ユニバーサルデザイン化」をメーカーが協力して推進してもらいたい。
行政側にはもっとスマホを使えない人に対して、もっと手厚くサポートする施策を進めてもらいたいと思います。
またシニアの方もスマホを面倒臭いとか言わず興味があるところから使ってみて下さい。
当教室も精一杯協力しますので。
というオチも何もない結論になってしまいましたが、
一言でいうと「責任者、出てこーい! 勝手に使い勝手悪くしておいて売りっぱなしにすんな。なんでもスマホにするな、するならちゃんと使えるようサポートしろ!」
ということで。