連日の40℃越え
野良仕事は不可。ならば避暑地に行くしかない。
美術館ではアンドリュー・ワイエス展が。これは行くしかない。
ワイエスが向ける他者への眼差しにこころが動く。
身近な人への、荒涼たる自然への、些末な日常への愛着が
かえって傷ついたものがもつべき生きる証しを求める
待ったなしの希求の裸形を思わずにはいられない。
ワイエスは何を求めていたのか
オレは何をみさせられているのか。
光と影、具象と抽象、白と黒、直線と有形の曲線、
あらゆるコントラストをもてあそぶ企みを表現者の宿命と受け入れつつ
自ら求めるのは表現主義を越える何ものかであると
透徹した視線を放ち続ける。
出会った一つの作品。
圧倒的な遠近法の描写、このパースペクティブにみえる
日常への慈しみ、見えないことの本来性、
オレはこの境地にいついたることができるというのか。
こころが静かにあるべきところに
おさまることが何よりも
お前には必要だと言われた気がした。


