無職について+リーチ麻雀「白馬」 | タコスの麻雀ブログ

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8月末に東京での仕事を辞めて仙台へ引越し。次の就職先は10月から勤務することになった。
つまりどういうことかと言うと、僕は今無職だということだ。
I have no occupation.

形式上は8月末に辞めたということになっているが、実際には8月の1ヶ月間は有給消化期間。つまり実質1.5ヶ月無職をやっているわけである。

仕事がないというのは本当にすばらしいことだ。なにせ何もしなくていいのである。辛かった事といえば、新規で入った雀荘で知人と遭遇し、「よう無職」とあいさつされてツー入りの卓上が凍りついたことくらいだ。あれはやばかった。三國さんでもあんなに凍りつく一打は打てないよ。その夜そいつと飲みに行ってなぜかオレがおごった。

そんなこんなで8月中はとても無職らしい生活を送った。麻雀を打つ、ニコ動見る、youtube見る、ほっともっとの弁当を食う。酒飲む。寝る。起きる、麻雀を打つ―――
傍から見れば完全にオワコンの人だが、オレは充実感に満ち満ちていた。よくこれで就職先が決まったものだ。
ツイッター上でも完全に無職バレしているのにも関わらず、無職らしい生活を送っていることをあまり知られたくないという謎の虚栄心があったため、平日昼間はツイートを控えていた。

9月に入る。相変わらず無職楽しい。無職最高。このあたりからツイッターでの押し引きも崩壊し、「無職最高」「無職より高尚な職業ってあんの?」などと無職アピールをし始める。

しかし無職生活に異変が起き始める。8月末くらいから2週間くらい雨が降りっぱなしの期間があった。麻雀を打ちに行くのもダルイので、家に引きこもってニコ動を見ながら酒を飲み、一人でゲラゲラ笑っていたときのことだ。
突然インターネットの回線が遅くなる。ニコ動がまともに見られない状態に陥ってしまった。
家のインターネットはWIMAX的なやつでWIFIの電波を受信してネットにつないでいるので、それの会社に問い合わせてみた。すると「お前はネット使いすぎだから速度制限に引っかかっている」的なことを言われた。
速度制限とは、1ヶ月に○GB以上のデータ通信をすると月末まで回線速度が遅くなるっていうアレだ。知ってる。でも確かオレが持ってるWIMAX的なやつって速度制限ないんじゃなかったっけ?そう思って聞いてみた。先方の返答はこうだ。
「お前のやつには月間での速度制限はない。だが、3日間で3GBという通常ありえない量のデータ通信をした場合には速度制限するんだよ(このクソ無職が)」

最後の()内は実際に言われたわけではないがオレには聞こえた。オレは通常ありえない量のデータ通信を行ったため、ネット環境を失った。ジーザス。あんまりだよ。これでは羽をもがれた鳥状態、チーボタンが押せなくなった鳳東民状態だよ。終わった。なにもかもおしまいだ。もうオレはこの部屋で一人寂しく死ぬしかないんだ。そう考えた刹那、天使がオレにささやきかけてきた。
「羽がなくても、あなたには足があるじゃない」
!!!!そうか!!オレには足(麻雀)があるじゃないか!!オレは羽をもがれた鳥から水を得た魚へと変貌を遂げた。せっかくの暇な期間なので、仙台の雀荘を全て巡ってみることにした。

9/15、リーチ麻雀「白馬」に行ってみることにした。賢明な読者の皆様ならお察しのこととは思うが、ここは「そういう感じの雀荘」なのだ。「白馬」のあるビルの前までたどり着く。「学生・女性の方大歓迎」「お一人様でも安心してお遊びいただけます」と書かれた看板が置いてある。なるほどな。これなら無職のオレも安心して入ることができる。


平日の昼間だからもしかすると営業してないかもな、と思ったが、ビルの3階、大胆に開けられた窓から、「通せー!!」などと聞こえてくるので大体察した。なにせ窓が全開なのだ。フリー雀荘の取締りが厳しくなっているこの時代に、窓を全開にして営業しているというのは警察をなめきっている開放的で風通しが良い雀荘なのだろう。これなら学生・女性も安心してお遊びいただけるわけだ。わかります。

「白馬」と書かれたドアを開けると、メンバーツー入りの卓が一卓立っていた。メンバーは二人とも初老。客二人はワイシャツで、どう見ても勤務時間中の50代。新規であることを伝え、ルール表ありますかと聞くと、ルールはあそこの壁に書いてあるよと言われた。壁にはルールが書かれてあった。

「レートは1-1-2」
「完全先付け」
「アガリへの批判は禁止」
「赤牌は面前のみペッタ扱い」(仙台ではチップのことを「ペッタ」と呼ぶことがある)
「先ヅモ禁止、特に手牌との入れ替えは厳禁」

これくらいしか書いてなかった。「あとはやりながら説明するよ」とのことだった。色々な場末に足を踏み入れてきたが、「あとはやりながら説明する」というセリフは初めて聞いた。すでに絶滅して、昭和の雀荘昔話みたいな話にしか出てこないセンテンスだと思っていた。
「先ヅモ禁止、特に手牌との入れ替え厳禁」というのは、先ヅモしたあと上家の牌が鳴かれたとき、違う牌を戻すなということだろう。先ヅモが禁止されているので理論上ありえないはずだが、念のため注意書きしてあるということだろう。もっと他に書くことがあるのではレアケースにも対応しているすばらしいルール表だ。

半荘が終わり卓に着く。やりながら説明するよと言っていたメンバーからレクチャーを受ける。「完先だから、数字鳴いてから役牌鳴いたらペケね。王手飛車(役牌と役牌のシャボ)のヤミテンはOK。まあわかんないことあったら聞いて」これだけ言ってどこかへ去ってしまった。
まあいいだろう、誰が本当の白馬かわからせてやろう。

続く