ずいぶんと昔の映画になる
でも、当時今までにない映画
シーンはずっと同じ場所
そこで、延々と12人に陪審員が議論を交わす
議論と言っても、個人的感情が飛び交い、結論にたどりつく最後まで見えない
有罪か、無罪かそのやりとりが場面を変えない状況で
2時間近く続く・・・・
ある意味、映画というより演劇で扱われるような話
でも議論を交わしていく中で12人のそれぞれの心情と優しさが移る
最近でいうと「笑いの大学」に近い
というより、この映画の脚本は
三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ
笑いの大学も三谷幸喜だ
完璧に三谷作品である。
私の中では、三谷作品との出会いはこの映画である。
以後、「やっぱり猫が好き」「今夜、宇宙の片隅で」といった
役者の表現力と脚本の良さだけで、おもしろさを引きずり出す
しばらく、三谷時代が続くのかしら・・・・