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東京ガスの
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料理ってやっぱり深いのは人間が作るものだからだと思う
人間が人間の為に作る

だからこそストーリーというものが成り立ち
誰しも料理を作ってもらった経験があるだろうから
感動するんだと思う

私も死んだばーちゃんの家で育てられ
あの頃は煮物が365日毎日あった

反抗して、自分で煮物以外の料理が食べたくなって作り出した
それで料理が上達してしまった

だけどその料理も全部
ばーちゃんが毎日朝5時から台所に立つ姿を見ていたから
覚えたものだった

そんなばーちゃんの煮物を食べなくなって
もう死んでしまったばーちゃんの味を求めて
何回も煮物にチャレンジするんだけれども
一歩も届きはしないね

でも時間がたってから気付いた事もあるんだ
一歩も近づけないのは当たり前で
それはばーちゃんの味だから
ばーちゃんにしか出せない味

私が作ってたのは私の味であって
ばーちゃんがもし私の味を作ったとしても
近づけたとしても、それはばーちゃんの味になってしまう


それでも
あの味に追いつきたいと思う私は
週に1度、2度は煮物を作るけれど
もう何年たっただろう

ばーちゃんが死んで何年もたつけれど
まだあの味を覚えていられる事が幸せだと思う

ばーちゃんが私を料理でも幸せにしてくれたなら
私は私にしか出来ない料理で誰かを幸せにできるかもしれない
だから料理が好きです
誰かに作ってあげる事が好きです

いつかカフェを開いたら
その時にばーちゃんのエプロンを身に着けたい

まだ1度も身に付けず、タンスにしまってあるエプロン
後20年は待ってほしい